「もうこれ以上頑張れない…」私たちにどこまで求めるの?弱気になったワケ #母の認知症介護日記 201
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
老人ホームの契約日。母・あーちゃんは、契約前に自分の部屋となる老人ホームの一室を見学しました。その際、ベッド横にあったナースコールボタンを見て少し表情が硬くなったような気がしたものの、そのまま契約へと向かうことに。手続きの途中、目の前の診断書の内容が気になったあーちゃんが、険しい顔で奪い取ろうとする様子も見られましたが、書類の署名捺印は意外にも素直に応じ、無事に契約を終えることができました。その後、営業さんに連れられて行った食堂が気に入ったのか、帰り道に「あそこなら楽しく過ごせそうね!」と言ったあーちゃんを見て、ワフウフさん姉妹もひと安心です。
やさしくない娘でごめん
どうなることかと思った老人ホームの契約も無事に終え、胸をなで下ろしていたワフウフさん姉妹。しかし、翌日になって「あそこに閉じ込められると思うと、苦しくなっちゃうのよ」と姉・なーにゃんのもとに泣きだしそうな声で電話をしてきたあーちゃん。前日とは打って変わってホームの入所に対してネガティブな言葉が並び、ワフウフさん姉妹もその変わりようにひどく落胆してしまいました……。
あーちゃんと同じく認知症だったおばあちゃん。あーちゃんは、そんなおばあちゃんの面倒を見ていたとき、どれだけ大変かよく話していました。そして「年を取ったら子どもに従うべき」と言っていましたが……。
実際には、こう言い張って私たち娘の言うことなんか聞きません……。
病院の付き添いやお金の管理をして、あーちゃんのためを思って父と出かけないでほしいとお願いしているのに、いろいろな言い訳を並べてその願いを聞き入れることはなく……。
財産をもらう気満々の父から、あーちゃんのことを守るのも大変になってきています。
その結果、老人ホームへの入所が最善の選択だと思ったわけなのですが、それを受け入れてくれないなら、もうこれ以上は私たちも頑張れません……。
老人ホームの契約を終えた翌日、入所に対してネガティブな反応を見せ始めたあーちゃん。同じく認知症だったおばあちゃんの面倒を見ていたとき、その大変さをよく私たち娘に話し、年を取ったらちゃんと子どもに従うべきだと言っていたのに、実際には自分も同じように子どもたちの言うことは聞いていません。
急に態度を変えたあーちゃんに対して、そんなことを思いながら意地悪な感情が芽生えてしまいます……。あーちゃんは私たちに、どこまで求めるつもりなんだろう……? 私たちは、週に2回以上、通院やら何やらで付き添い、父に財産を奪われないよう目を光らせています。でも、もう薬や食事の管理もできなくなってきて、このままだと持病の糖尿病も認知症も悪くなる一方。そこで、あーちゃんに最善だと思って決めたのが老人ホームへの入所です。
まだあーちゃんが施設に入らないとハッキリ決めたわけではなく、もう少し説得は続けるつもりですが、それでも入らないと言い張るのであれば、もう最低限のことしかしてあげられないと思ってしまいました……。私にも自分の生活があって、もう限界まできています。やさしくない娘だと思うかもしれないけれど、これが私たちの正直な思いです。
--------------
ワフウフさん姉妹にもそれぞれ家族がいて、自分たちの生活がある以上、できることに限界があるのは当たり前のこと。もちろん、あーちゃんがホームへの入所に前向きになってくれるのが一番ですが、そうではなかった場合でも、あまり自分たちを責めないでほしいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。