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【新潟初上陸】安い!食品ロス削減ショップ「エコイート」が新潟東区にオープン、社会課題解決へ三方良しの事業モデル

にいがた経済新聞

10時のオープンと同時に多くの利用客が詰めかけた

株式会社スリーエコ(新潟市東区)は12月6日、新潟市東区中興野1-15に食品ロス削減ショップ「エコイート泰平橋店」をオープンした。

「エコイート」はNPO法人日本もったいない食品センター(大阪府摂津市)が事業展開し、全国に30店舗を展開している。新潟県では泰平橋店が初の進出となる。

新潟市東区のエコイート泰平橋店。全国30店目、新潟県には初進出

食品ロスの問題は国連のSDGsターゲットにも挙げられている社会課題であり、日本国内でも2022年においては年間472万トンの食品ロスが発生している。さらに問題なのは、その一方で貧国世帯が増える中で食糧が足りずに困。っている人たちも多くいるという現実である。全国の自治体で組織を持つフードバンクの活動などは、そうした社会課題の解決に向けて活動をしているが、事業の性質上、どうしてもボランティアに頼らなくてはならない一面もあり、削減量にも限界がある。

賞味期限が迫っているとはいえ、この価格ならありがたい

有名な高級チョコレートは賞味期限を過ぎているが約15分1の価格で売られている

NPO法人日本もったいないセンターが展開するエコイート事業は、廃棄予定の飲料や食品を買取または無償で引き取り、その中から賞味期限残にかかわらず安全かつ美味しく食べられる食品のみをショップで格安販売する。陳列されているのは、「3分の1ルール」(製造日から賞味期限の期間のうち3分の1の期間内に納入するものという商慣習)や、規格に沿わないなど様々な理由で廃棄されてしまう予定の食品ばかりだ。中には「賞味期限切れ」のものも並んでいるが「消費期限」内であるため、まだまだ美味しく食べられるという判断で販売する。

店内の商品は値札の枠の色で「賞味期限が残っている商品」「賞味期限切れの商品」に分けられている

12月6日10時のオープンと同時に、情報を聞きつけた利用客が多く訪れた。特売の棚には「賞味期限切れ」の札とともに有名ブランドの高級チョコレート(約500円相当)が39円(税込42円)で並んでいたり、オーガニックのコーンポタージュスープ(賞味期限は2024年12月)が89円(97円)で販売されていたりと目玉商品のオンパレード。冷凍食品も充実しており、高級食材が驚くような値段で買えるのは消費者にとってもありがたい。

比較的賞味期限の長い冷凍食品も充実

「買い物をするだけで、社会貢献につながります」と東潤社長

消費者にとってはさらに「買い物をするだけで食品ロスに貢献できる」という社会課題解決への意識も高まるなど、啓蒙活動にも大いにつながっている。

株式会社スリーエコの東潤社長は「現在この店舗で扱っているのは156アイテムですが、これを常時200アイテム程度扱えるようにしたい。多くの人に食品ロスの現実を知っていただいて、まだまだ美味しく食べられるのに廃棄になってしまう課題解決に、少しでもお手伝いできれば」ろ話している。

まさに三方良しの事業モデルは、新潟はもちろん全国的にもますます注目されていくのではないか。

<グーグルマップより>

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