石臼挽きの抹茶とソフトクリームの相性抜群! 高岡大仏のそばで創業90年超【木田芳香園】日本茶専門店のソフトクリーム
カテキン、ビタミン、食物繊維、ミネラルなどの栄養素を効率的に摂取できるスーパーフードとして注目される、抹茶。
お茶を楽しむ習慣は世界中にありますが、茶葉をそのまま粉末にしている抹茶はとても希少で、独特の苦みと風味を好む抹茶ファンが近年は海外にまで広がりを見せています。
料理やスイーツ、ドリンクなど抹茶を使ったグルメはいろいろありますが、今回は石臼で挽いた抹茶をソフトクリームと一緒に楽しめる店を紹介します。
高岡大仏を見守る日本茶・茶道具の老舗
店があるのは、富山県高岡市の中心部に鎮座する高岡大仏のすぐそば。
日本茶と茶道具の専門店「木田芳香園」です。
店内にはイートインスペースがあり、ソフトクリームのほか、緑茶や抹茶(冬期間のみ)などを店内で味わうことができます。
イートインスペースからは、窓越しに大仏の姿を拝むこともできます。なんともありがたいロケーションです。
イケメン大仏!? 銅器のまちのシンボル「高岡大仏」とは…
“日本一のイケメン大仏”とも言われている「高岡大仏」は、高岡市のまちなか、大佛寺に鎮座する阿弥陀如来坐像の通称です。
鋳物のまちとして400年の歴史を誇る高岡は、全国にある銅像や寺院の釣り鐘などの大半を生産し、さらに仏具などの製造も盛ん。その銅器の鋳造技術の粋を集めたとされるのが、現在の高岡大仏です。
鎌倉大仏の顔立ちのよさを和歌に詠んだ与謝野晶子が、高岡大仏を見て「鎌倉大仏より一段と美男」と話したとされることから、“日本一のイケメン大仏”という評判もあり、地元住民からも誇りと敬愛をもって親しまれています。
現在の大仏は、1933(昭和8)年に完成したもの。まちのシンボルとして市民から愛され、2023年には鎮座90周年を迎えました。
実は、木田芳香園が創業したのも、同じ年なんです。
創業90年を超える日本茶専門店こだわりのソフトクリーム
創業90年を超える木田芳香園で扱う抹茶は、30種以上。
その中から、ソフトクリームには乳製品に合う抹茶を厳選して使っているんだそう。
「ソフトクリームには、お抹茶として点てている抹茶を使っていますから、香りや風味がいいと思います」(3代目店主)
日本茶のプロがこだわった石臼挽きの香り豊かな抹茶。
木田芳香園の抹茶ソフトクリームは、この抹茶を仕上げにたっぷりとふりかけるのがポイントです。
抹茶好きにはたまらない見た目ですが、お味のほうは…
抹茶の苦みと香りがストレートに伝わってきて、見た目通りの大満足な味わい。
抹茶味のソフトクリームは甘さが控えめで、後味もさっぱり。コーンの中にも抹茶がひとふりかけられているので、最後の最後にもう一度、濃い抹茶味を楽しむことができました。
客のリクエストから生まれた抹茶フロート
さらに、客の要望で誕生したという人気メニューも。
それが、冷たい抹茶にソフトがのった抹茶アイスフロート。
「“ドリンクも一緒に味わえたらうれしい”というお客さんの声が誕生のきっかけです」(3代目店主)
この抹茶フロートは、注文を受けてから店主自ら、抹茶を点てて作ってくれます。
点てたばかりの熱いお抹茶に氷と甘みを加え、その上に抹茶ソフトクリームをトッピング。さらに石臼挽きの抹茶をふりかけて完成です。
抹茶とソフトクリームを交互に味わうのもよし、一緒に楽しむのもよしのアイスフロートは、水分補給にも最高です。
「外国人観光客の方で、4、5杯飲まれていった人もいらっゃいます」(3代目店主)
抹茶ソフトクリームは4~10月ごろ、抹茶アイスフロートは5~9月ごろまでの販売です。大仏を眺めながらの抹茶、オツなものですよ。
【木田芳香園】
住所 富山県高岡市定塚町1200
営業時間 9:00~18:00 日曜・祝日9:00~17:00
定休日 水曜