北の海に異変!?昆布がとれない!〝つゆが命〟のそば店も頭抱える
札幌市中央区の、そば店。そばつゆの出汁に欠かせないのが、コンブです。
こちらの「そば辰」では2日に1回出汁をとっていて、1度に使うコンブはおよそ200グラム。
1カ月で3キロほど消費しますが、年々、仕入れ値が上がっているといいます。
道内ではコンブの生産量の減少が続いています。10年前のおよそ1万8000トンから右肩下がりで減っていて、今年度は初めて1万トンを下回見込みとなっています。
昨年度のおよそ2500トンから、今年度は1400トンほどにまで落ち込むと見られている根室地区のコンブ。まさに今が漁の最盛期ですが、例年よりも天然モノが育っていないといいます。
道漁連が予測する今年度の道内のコンブ生産量は、道北や道東、日高で昨年度よりも減少する見込みとなっています。根室では1000トン以上も減る予想です。
海水温の上昇などがコンブ不漁の原因として考えられていますが、取材した根室の漁師さんは「民と官が協力して原因をはっきりさせ、対策を講じていかなければいけない」と話していました。