片岡仁左衛門・坂東玉三郎出演、森鷗外原作の名舞台『ぢいさんばあさん』をシネマ歌舞伎で ポスター・チラシビジュアル&予告編が解禁
歌舞伎を映画館で楽しむ映像コンテンツ「シネマ歌舞伎」の最新作『ぢいさんばあさん』が、2025年1月3日(金)に公開とされる。この度、チラシ・ポスターのビジュアルと予告編が公開となった。
シネマ歌舞伎『ぢいさんばあさん』本予告
本作の原作は、森鷗外による同名小説。幸せに暮らすおしどり夫婦がある事件をきっかけに、37年もの間離れ離れになった末に再会するというドラマチックな物語ながら、さっぱりと簡潔に洗練された短篇小説。この小説に感銘を受けたのが、「昭和の黙阿弥」と称される劇作の名手・宇野信夫。原作に敬意を払いつつ潤色し、観客の心を揺さぶる良質な人間ドラマにして歌舞伎舞台化された。
夫婦役をつとめるのは、歌舞伎界のゴールデンコンビ・片岡仁左衛門と坂東玉三郎。初々しい若夫婦と37年後の老夫婦姿を、時に愛嬌たっぷりに、時にしみじみと、息ぴったりに演じ分ける。
今回公開されたポスター・チラシ表には、若夫婦時代の2ショットを使用。互いを慈しみ合う姿から、時の流れさえも引き裂けない夫婦の固い絆を感じさせるビジュアルとなっている。予告編では、幸せな日々がある事件を境に一変するも、37年の別離を経て感動の再会へと向かう夫婦の姿を伝えている。
なお、こちらの宣材物、予告は7月9日(火)より上映映画館ほかで順次、設置・上映される。
本作は仁左衛門・玉三郎のほか、十八世中村勘三郎、中村鴈治郎、中村芝翫、片岡孝太郎ほか豪華キャストが出演した公演を収録。
【あらすじ】
江戸に住む美濃部伊織と妻 るん は評判のおしどり夫婦。
子どもも生まれ幸せに暮らしていた矢先、伊織は喧嘩で負傷した義弟の久右衛門に代わり1年間単身京都で勤めをすることに。
翌年の桜が咲く頃に再会を誓い別れる二人だったが、伊織は京でふとした弾みから同輩の下嶋甚右衛門を斬ってしまい、越前にお預けの身となり江戸への帰参が叶わなくなってしまう。
月日は流れ、二人が離れ離れになってから37年。罪を許された伊織とるんはようやく再会の日を迎える——