英語で日本を案内できる！ChatGPTで学ぶ日本ガイド練習法【英会話タイムトライアル】
外国人観光客はますます増えており、日本の観光地で見かけることも多くなりました。しかし、旅先で外国人に話しかけられて、英語でスラスラと日本を案内できるという人はそう多くないのではないでしょうか。
今回はAI活用コーチ、英語学習コーチとして活動する谷口恵子さんが、ChatGPTを活用して、日本のガイドを練習する方法を紹介してくれました。
※この記事はテキスト「英会話タイムトライアル」の連載「英語がグングン上達する はじめてのAI活用ガイド」第8回の内容をもとにしています。
コロナ禍を経て、日本を訪れる外国人観光客は確実に増えています。海外の人に観光地を案内したり、日本の魅力を伝えたりする機会が持てたら、自分の英語力を生かしたとても豊かな体験になるかもしれません。今回はChatGPT を活用して、日本で外国人のガイドができるようになるための方法をお伝えします。
1．日本を案内するための基本表現を知ろう
まず、観光地を案内する際に使える基本的な英語表現をマスターしましょう。たとえば、次のようにChatGPT に聞いてみます。表形式で出してもらい、印刷して紙で持ち歩いてもいいですし、Google スプレッドシートなどに貼り付け、スマートフォンで見られるようにしておいても便利です。
基本的な英語表現を覚えたら、次は応用力を高めるために、ChatGPT とのロールプレイの練習を行うと効果的です。
2．ChatGPT を使ったロールプレイ練習
ChatGPT に観光客の役になってもらい、リアルなガイドの英会話を練習しましょう。ロールプレイ練習をするときには、できるだけ実際にガイドをしてみたい場所、観光地を想定し、観光客もどの国から来た何歳くらいの人なのか、１人なのかファミリーなのか、などを設定として指示に入れましょう。
このようにロールプレイをすることができますが、もし英語で何と言えばいいかわからなければ、以下のように日本語で聞いてみましょう。
英語の表現がわかったら、そのまま会話を続けましょう。
このようにChatGPT を相手に会話練習することで、実際のガイドに近いシチュエーションを経験することができます。
3. 日本の魅力をより詳しく伝えるために表現力をアップしていこう
外国人観光客に基本的な情報を知らせるだけでなく、日本独特の状況などを描写する力や、感動を共有するための表現力を身につけることも大切です。それもChatGPT に手伝ってもらいましょう。
１日本特有の事柄についての描写
ChatGPTに詳細な説明を依頼して、その表現を学びます。
２感情表現
観光客に日本のすばらしさを感じてもらうために、感動や興奮を表す言い方を練習します。
このように、ChatGPT を活用することで、観光ガイドとして身につけたい英語
での知識や表現力を効率的に習得することができます。繰り返し練習すれば、自信を持って日本の魅力を伝えられるようになるので、ぜひチャレンジしてくださいね。
⃝ ChatGPTを使用する際の注意点
・公式ウェブサイト（https://openai.com/chatgpt）や公式アプリからアカウント登録する
・最新ニュースなど、事実に関することについては間違った答えが返ってくることがある
・氏名や住所といった個人情報や社外秘情報など、大切な情報は入力しない
執筆者
谷口恵子
AI活用コーチ。英語学習コーチ。立教大学経営学部兼任講師。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。外資系IT企業、日系メーカーに勤務後、2023年より「ChatGPT・AI活用コミュニティ」を運営。『AI英語革命――ChatGPTで英語学習を10倍効率化』（リチェンジ）、『自分のことを100ネタ話すためのAI英作文』（コスモピア）ほか著書多数。
■NHKテキスト ラジオ英会話タイムトライアル 2024年11月号より
