人生初『コーヒー味のスペアリブ』を食べた結果 → 美味すぎて考えるのをやめた / 横浜中華街「海南之家」
歩くだけでお腹が空いてくる、魅惑のグルメスポット「横浜中華街」。公式サイトの情報によれば敷地内に約300軒もの飲食店が存在するのだとか。
さて、そんな中華街にて本格的なシンガポール料理が楽しめるお店を発見。しかも『豚スペアリブ コーヒー風味』なる、謎すぎるメニューも視界に飛び込んできた。
コーヒー × スペアリブ。なんだかワクワクするヤバそうな組み合わせッ! これは食べてみたい。
・横浜中華街で唯一
そのお店は、メインストリートを真っ直ぐ進み、
中腹にある香港路を曲がると見えてくる。
その名も『海南之家』
横浜中華街で唯一の本格的なシンガポール料理が楽しめるお店なのだとか。
・味の想像がつかない
店内は、どことなく現地の飲食店を思わせる作りでテンションが上がる。
メニューを見てみると、ココナッツカレーやバクテーなどの定番煮込み料理はもちろん、
豪華絢爛な海鮮料理まで揃っている。
それから、ナスのシリアル風味なる味の想像がつかない料理も発見。
どれも美味しそうなのだが、正直そこまでシンガポール料理に詳しくはないので、何を注文するのが正解なのか分からない。
迷いに迷っていると、店員さんが『コースメニュー』をオススメしてくれた。
なるほど! 盲点だった。コースをお願いすれば満遍なくシンガポール料理を堪能できるではないか。
・ということで、
今回は税込み2750円の全7品コースを注文。メニューには(ご注文は2名様より)との記載があるが、相談すれば1名様でも対応可能とのこと。
手始めに、インパクト抜群のレモングラスウォーターが運ばれてきた。
飲んだ瞬間現地の空気を感じるよなアジアンな仕上がり。よし、準備は万端だ。
まずは「野菜サラダ」から。青のりとシリアルがトッピングされた新感覚なサラダ。スナック感覚でザクザク食べられるのが嬉しい。
間髪入れずに「ゆで国産鶏もも肉」も登場。
食感プルンプルンで美味すぎ。スパイシーなソースも複雑な味わいで最高。
まだ2品しか食べてないが確信した。このお店……超名店だ。
・凄すぎて意味が分からない
お次は「大海老シンガポール風チリソースの炒め」が運ばれてきた。
おぉ、海老デカッ! 甘酸っぱくてサッパリとしたチリソースを容赦なく絡めて、口いっぱいに頬張る。……あぁ……あぁぁ美味いぃ!
店員さんに「オイシイ?」と尋ねられたので、思わず握手をしてしまった(本当に)。あと「チリソース 少シ残シテネ」と、意味深なことを残して厨房へ去っていった。
さてさて、興奮冷め止まぬところではあるが、このタイミングで本日のメインとも言うべき料理がやってきた。そう……
『豚スペアリブ コーヒー風味』の登場だ!
想像以上に黒い。何よりコーヒーの香りが強い。
ナイフが必要ないくらいホロホロと柔らかく煮込まれているので、ビジュアルは美味しそうなのだが……香りがもろコーヒーなので、口に運ぶのが怖い。意を決して……パクッ!
ナンダコレは……うんまぁ。
ソース単体で食べると『コーヒーキャンディー』的な味なのに……豚の旨味が加わった瞬時、超高級な味わいに昇華する。何故だ?
コーヒーのほろ苦い風味も寸分の狂いなく……もはや芸術的にスペアリブとマッチングしている。あまりにも凄すぎて思考が停止してしまった。
『豚肉とコーヒー』は絶対に交わるはずがないと決めつけていたが、プロの手にかかるとこんなにも美味しくなるのだな。個人的に人生で1度は食べておくべき料理だと感じた。
・まだ、コース終わらない!
5品目「シンガポール風大海老焼きそば」がやってきた。魚介の旨味が濃い。スパイス強めでどことなくカレーのような風味も感じる。こちらも超美味い。
ちなみに5品目は、チャーハン or 焼きそばのどちらか好きな料理を選択可能だ。
さてさて、そんな激ウマ焼きそばを堪能していたら先ほどの店員さんがテーブルにやってきてひと言。「チリソース ヤキソバ乗セテネ。オイシイ!」
えぇ~、それはさすがに反則じゃないの(笑)? でも店員さんがそう言ってくれるのなら遠慮なく。
オリャアッ!
もう絶対に、確実に、間違いなく、100%美味いに決まっている。勝ち確定だ。このお店に来られて良かった。本当にありがとうございました! ズルズル……
想像以上!!!
チリソースの甘酸っぱいサッパリ風味が加わると究極の味わい。無我夢中で食べてしまった。
締めに出してくれた『手作りの野菜スープ付け餃子』も、ホッと落ち着く優しいお味で最高。
デザートの『マンゴープリン』も言わずもがな。
てな感じでコースが終了。税込2750円という比較的手ごろな価格で、これほどまで堪能できるとは驚きであった。
・もしかしたら、
横浜中華街でイチバン美味しい食べ物は「シンガポール料理」なのかもしれない。個人的に、そう考えてしまうほど素晴らしい体験をすることができた。
少々矛盾をしているかもしれないが、横浜中華街に来たのなら『海南之家』で絶品シンガポール料理を堪能することを強くオススメしたい。ぜひ、豚肉とコーヒーの奇跡的な味わいに感動してみてほしい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 海南之家
住所 神奈川県横浜市中区山下町147−20
時間 11:00~22:00(L.O.21:30)
休日 不定休
参考リンク:海南之家、横浜中華街
執筆:イナバタクヤ
Photo:RocketNews24