Palette Parade[ライブレポート]夢の舞台への扉を開いた<パレちゃレ!4>ファイナル公演「ワクワクの未来へ、みなさんと進めるのがとても嬉しい」
Palette Paradeが、3月22日(土)に飛行船シアターで<パレちゃレ!4>ファイナル公演を開催した。
<パレちゃレ!>とは、メンバーがさまざまな課題をクリアしながら成長していくリアルタイムチャレンジ企画。4回目を迎えた同イベントでは、メンバー完全プロデュースの『パレパレSHOP』を開店し、来場者数1,000人を目指すラストミッションの結果発表が行なわれた。
本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
2024年に行なわれた3周年ワンマンライブ<カレイドオーケストラ>にて初披露の赤チェック衣装で登場したパレパレ。
SEの中で激しいクラップを観客に求め、会場のボルテージを一気に上昇させていく。ファンの期待に応えるように「起きて笑おう果報者」「ときしゅわ!」とアガる楽曲を連続披露した。
会場である飛行船シアターは、270度プロジェクションマッピングを使用した舞台が特徴。同公演でも、輝く虹色模様が客席の天井まで届き、カラフルな個性を持つ彼女たちにぴったりな演出が取り入れられていた。
間髪入れずに始まったのは、ポジティブソング「スタートライン」。夏目志穂が全力パフォーマンスの過程でヘアアクセサリーを落とすも、構わずダンスを続ける姿が印象に残る。
勢いをそのままにスタートしたのは、自己紹介ソングである「パレパレコーシンちゅう!」。葵うたが3種類の歌声を高速で切り替える圧巻の”自己紹介”で会場を沸かす。
ステージをフルに使いながら、それぞれにスポットライトが当たるライブならではの演出が続く。髙橋來都葉もメンバーと観客から“こっぱ!”と指を刺され上機嫌。
ラストの“まるごと全部を愛してね”のセリフに呼応し、観客が“ハイ!”と叫ぶ様子には、往年のロックシーンを感じさせるほどの異常な盛り上がりが垣間見えた。
パレパレの大行進はまだまだ止まらない。「PARADE」「Bad Genius」「未来図」とセンチメンタルな楽曲を畳み掛け、オーディエンスの感情を激しく揺さぶっていく。
ここでメンバーたちはステージを去る。同時にバックスクリーンへこれまでの<パレちゃレ!4>の振り返りとして“1万枚ビラ配り”“2万個の巨大ドミノチャレンジ”、そして『パレパレSHOP』に挑戦する7人の姿がダイジェスト形式で映し出された。
映像が終わっても暗転が続く中、彼女たちが新衣装を纏い再登場。ホワイトを基調に、メンバーカラーのリボンとスカートで仕上げたパレパレらしさ全開のドレスだ。
7人ならではの美しいコーラスで魅せる「domino」から後半がスタート。続けて「Brand New,Brand New Days!!」「ハチャメチャでGo!」「Life is Dramatic」と、幸福と感傷に浸れる楽曲構成で、またも観客の情緒を乱高下させた。
ここで葵うたより“これまでの道のりの中で、挫けそうになったこともたくさんありました。でも、そんなことはどうでもよくなるくらいに、今が本当に楽しくて。ゴールはまだまだ見えないけど、今日ここに足を運んでくれたあなたが、未来を開くための道標となりますように”というメッセージが。
そして、同公演で初披露の楽曲「あくび」のパフォーマンスが始まった。3月25日(火)発売の1stアルバム『CHEER』の収録曲で「????」と表記されていた楽曲だ。
エモーショナルかつメッセージ性のあるソングが多いパレパレ。この曲も《もう誰のせいにも出来ないくらいに走ってきた》《あくびと言い訳はもうやめて 僕は背伸びをする》などの印象的な歌詞が彼女たちによって綴られていく。
また1つ、Palette Paradeを象徴するメロディが誕生した瞬間だった。
ここまでなんと12曲をMCなしで続けてきたメンバーたち。ようやく“Palette Paradeです!”とチーム名を元気に叫びつつ、新曲「あくび」の話題へ。
中野小陽は“あくびが出るほど退屈で、どこかモヤモヤしてしまう時もある人生。そんな瞬間がいつか笑い話になるように、あなたが挑戦する背中を押してあげられたらいいなという想いで歌っています”と楽曲に込めたメッセージを言葉にした。
続けて<パレちゃレ!4>については山﨑悠楓が“私たち2期生は、初めての<パレちゃレ!>参加。マラソン企画では弱音を吐いてしまったり、泣いてしまったりすることもあって。でも、メンバーやファンの方々のおかげで最後まで走り切ることができたので、これからもみんなと一緒に頑張りたい”と力強く想いを口にした。
そのまま山﨑は“クラップいくよ!”と観客を煽り始め、“飛行船、ぶち上がれ!”と同公演1番のシャウトを会場にぶつける。2階席にまで熱いエネルギーが届く中で「おとなだもの」「フレフレ」と人生に悩む人へエールを送る楽曲が連続でパフォーマンスされた。
続けて流れ出したのは、比嘉ゆめのが作詞した「アイビー」。《一歩また一歩 進むだけだ》心から声を出すように言葉を紡いでいくメンバーたちに、パレパレがこれまで積み重ねた努力の深さを思い知らされる。中には、7人の声を1つひとつ噛みしめるようにサイリウムを振るファンの姿もあった。
休みなく披露された「シャイガール」では、メンバーの“みんなで一緒に歌いましょう!”の声を皮切りに、会場全員でラスサビを大合唱。
《弱いな わかっているよ》《負けるな 笑い飛ばせ》自分をさらけ出したようなメッセージをファンたちが叫べるのも、等身大の彼女たちが側にいてくれるからにほかならない。
ここでMCとなり、メンバーから“あの発表を聞かないと帰れませんよね?”との言葉が。いよいよ『パレパレSHOP』にて、来場者数1,000人を達成したのかが明らかになる。
メンバーたち自ら、結果の書かれたボードを高々と掲げる。隠れていた数字を一桁ずつあらわにしていく中、彼女たちの目の前には“1,040人”の文字が。
見事チャレンジをクリアした7人は大喜び。“あと1時間足りなかったら……!”と緊迫感あふれる声も上がっていた。白川千尋はボードを持ちながらコサックダンスを始めた。
ホッとした雰囲気もつかの間、ステージは暗転し“特報”の文字がスクリーンに。9月8日に<4周年ワンマンライブ>が行なわれることが発表された。
続けて大きく映し出されたのは“会場は……”の一言。メンバーも観客も固唾をのんで見守る。そして“Zepp DiverCity(TOKYO)”の文字が映し出された。
途端に、座って映像を観ていた彼女たちが、先ほどまで優雅に踊っていたステージに倒れ込む。観客たちからの大きな拍手に支えられるように、ようやく立ち上がる7人。
中野小陽からは“デビュー前からずっと「Zepp DiverCity(TOKYO)」のステージに立ちたいと言い続けていました。今年こそはと思っていたので、いよいよ夢が叶います。みなさん今から日程を空けておいてください!”と涙声でメッセージ。
夏目志穂からは“これまでパレパレが紡いできたものを、2期生の私が届けていけることが嬉しい。大舞台に似合う自分になれるよう、本番まで全力で駆け抜けていきたいです!”と覚悟を感じる言葉が。
会場全体がひとしきり幸せを噛み締めたタイミングで、比嘉ゆめのがゆっくりと語り始める。“どうしてもつらくて悲しくて、前を向けなくなった時には、私たちをふと思い出してほしい。みなさんがいつでも帰ってこれるように、グループをずっと守り続けていきます。どうか私たちを、心の拠りどころにしてください”
続けて比嘉が“ここにいる全員で手を取り合って、これから先の大きな夢を叶えていきましょう!”と叫ぶと同時に始まったのが、ラストソングの「gemmy day」。
大きくジャンプするパフォーマンスは、7人がこれから飛躍していく姿を自然と想像させてくれた。ラスサビで色とりどりの花びらがステージを舞う演出はまるで、夢の舞台への扉を開いた彼女たちを祝福するかのようだった。
最後に白川千尋が“これから待つワクワクの未来へ、みなさんと進めるのがとても嬉しいです。これからも一緒に、キラキラの景色を見ていきましょう!”と誇らしげな様子で叫び、彼女たちの<パレちゃレ!4>のチャレンジは大成功で幕を閉じた。
Palette Paradeは、4月12日(土)より全国ツアー2025<Twilight Magic>を控えており、9月8日(月)の<4周年ワンマンライブ>までエンジン全開で駆け抜けていく。
不安と希望が入り交じる春、迷いながらも進むしかない夏も、パレパレと一緒なら乗り越えられる。
Palette Parade<パレちゃレ!4>ファイナル公演
2025年3月22日(土)
飛行船シアター
01.起きて笑おう果報者
02.ときしゅわ!
03.スタートライン
04.パレパレコーシンちゅう!
05.PARADE
06.Bad Genius
07.未来図
08.domino
09.Brand New,Brand New Days!!
10.ハチャメチャでGo!
11.Life is Dramatic
12.あくび(新曲)
13.おとなだもの
14.フレフレ
15.アイビー
16.シャイガール
17.gemmy day
Palette Parade 1stアルバム『CHEER』通常盤
発売日:2025年3月25日(火)
01:起きて笑おう果報者
02:パレパレコーシンちゅう!
03:シャイガール
04:おとなだもの
05:ときしゅわ!
06:完全包囲ではんずあっぷ
07:gemmy day
08:「あくび」
09:未来図
10:スタートライン
11:ハチャメチャでGo!
12:Brand New,Brand New Days!!
13:フレフレ
14:domino
Palette Parade 1stアルバム『CHEER』限定版
発売日:2025年3月25日(火)
01:起きて笑おう果報者
02:パレパレコーシンちゅう!
03:シャイガール
04:おとなだもの
05:ときしゅわ!
06:完全包囲ではんずあっぷ
07:gemmy day
08:????
09:未来図
10:スタートライン
11:ハチャメチャでGo!
12:Brand New,Brand New Days!!
13:フレフレ
14:domino
Palette Parade全国ツアー2025<Twilight Magic>
2025年4月12日(土) 沖縄:Output
2025年4月29日(火・祝) 福岡:BEAT STATION
2025年5月10日(土) 広島:LIVE VANQUISH
2025年5月17日(土) 大阪:梅田 BananaHall
2025年5月18日(日) 愛知:名古屋 ell.FITS ALL
2025年6月7日(日) 仙台:ROCKATERIA
2025年6月15日(日) 東京:品川ステラボール