「いい年をした大人が…」釈明にあきれる声 静岡県の中学校と高校の教師が懲戒処分
■教え子にわいせつ行為 31歳の中学校教師「罪償う時が来た」
静岡県教育委員会が教職員の懲戒処分を発表した。31歳の男性中学校教師は教え子にわいせつ行為をしたとして懲戒処分。63歳の男性高校教師は部活動の用具などを投げて生徒にけがをさせたとして戒告処分を受けた。
修学旅行で問題行動… 引率中にビールを飲んで懲戒処分受けた教師も
県教育委員会によると、県東部に勤務していた31歳の男性教師は2018年4月から9月にかけ、過去に務めていた中学の卒業生で当時高校生だった女子生徒にわいせつな行為をした。学校から禁止されていたにもかかわらず、2015年度から女子生徒と個人的にSNSでやり取りを始め、2016年度には交際に発展してわいせつな行為に及んだ。
2018年には交際が終わっていたが、今年7月に外部からの情報提供で事態が発覚した。男性教師は11月25日付で懲戒処分となった。県教委の聞き取りに対して、次のように話したという。
「勉強を教えたり相談に乗ったりしているうちに守ってあげたいと思うようになった。許されないと分かっていたが、自分の気持ちを抑えられなかった。罪を償う時が来たと思っている。女子生徒の心をもてあそんでしまい申し訳ない」
■63歳の男性教師は部活動で物投げつけ 生徒がけが
また、県教委は県立浜北西高校に勤務する63歳の男性教師を戒告とする処分も発表した。この男性教師は今年8月26日、自らが指導する部活動の練習試合中に競技で使う用具やペットボトルを地面に投げつけた。その結果、部員1人の足に当たってけがをさせた。さらに、指導中に同じ生徒の首を後ろからつかんだ。
問題行為は県教委に匿名の通報が複数寄せられて判明した。男性教師は生徒や保護者に謝罪し、部活動の指導から外れている。県教委には「反省している。今後は物を投げない」と話しているという。
県教委は男性教師の行為を体罰と認定せず、懲戒処分の中で最も軽い戒告とした。その理由について「当時の状況から体罰ではなく不適切な言動と判断した」と説明している。
教師の懲戒処分を受け、池上重弘教育長は「複数の教職員がこのような非違行為を行ったことは、児童生徒、保護者をはじめ、県民の皆様の学校教育に対する信頼を著しく失わせるものであり、社会的責任はきわめて大きく、深くおわび申し上げます」などとコメントした。
県民からは「いい年をした大人が感情をコントロールできずあきれるばかり。釈明の内容も子どもみたいで情けない」、「自分の子どもが通う学校に生徒を恋愛対象として見る教師がいると想像するとゾッとする。部活動での怒声罵声や暴力行為もなくならないので、適性のない教師は教育に携われないようにしてほしい」などの声が上がっている。
(SHIZUOKA Life編集部)