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居合わせた介護士が命救う、食べ物詰まらせた男性あわや、四日市で消防協力に感謝状

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感謝状を手にする(左から)早川浩之さん、加藤夕加里さんと山本則幸分署長

 のどに食べ物を詰まらせ、窒息状態になった人を的確な行動で助けたとして、三重県四日市市消防本部の北消防署朝日川越分署が3月4日、介護士2人に感謝状を贈った。お昼時のカフェでの出来事で、たまたま2人がいたことで、正しい処置がすぐに行われ、事なきを得たという。

 2人の介護士は、桑名市在住の加藤夕加里さん(46)と、川越町在住の早川浩之さん(52)。山本則幸分署長がそれぞれに感謝状と記念品を手渡した。山本分署長は「まさに、迅速で的確な行動で命が救われた。再びこのような緊急な場面に遭遇しても応急処置をお願いします」などとお礼を述べた。

 消防や2人の話では、1月27日の正午ごろ、四日市市富洲原町のカフェで家族と食事中の80歳代の男性が食べ物をのどに詰まらせ、呼吸ができなくなり、顔から血の気が引いていった。加藤さんと早川さんは、かつて同じ社会福祉の職場で働いていた知り合いで、ちょうどその時、店内で食事をしていた。

 2人の場所から異変のあった男性の姿は見えなかったが、周囲のざわつきなどに気づいたころ、男性が大柄な人だったためか、「男の方はみえませんか」などと助けを呼ぶ声がした。その時は店内には男性は早川さんだけだったといい、加藤さんが「私、介護士です」と答えて2人で行くと、いすから崩れ落ちて前のめりになった男性がいた。

 加藤さんは、男性の後ろから両手でかかえるように腹部を押し、物を吐き出させる「ハイムリック法(腹部突き上げ法)」を3~4度試し、早川さんが男性の体重を支えるなどして協力した。数分で、食べ物を吐き出すことができ、間もなく救急車が到着した時には、男性の呼吸や意識は落ち着いていたという。

 加藤さんは「介護の仕事で食べ物を詰まらせる場面に出会うことはあるので、仕事の延長のようにしただけで、特別なことをしたとは思っていませんでした。介護の仕事が人の命を救う手伝いにつないでくれたと思いますし、同じ仕事をしている人の自信にもなるかなとも思います」と話した。早川さんも「介護の仕事柄、経験があったので、あわてずに対応することができました」と話していた。

分署のみなさんと記念撮影をする2人

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