電気代が高くなる「石油ファンヒーター」の“NGな使い方”3つ「無意識にやってた…」「気を付けます」
節約スペシャリストの三木ちなです。立ち上がりが早くすぐに温まる「石油ファンヒーター」は、メインの暖房器具として使う方も少なくないでしょう。燃料に灯油を使うため、「電気代はそこまでかからない」イメージもありますが、じつは間違い。ここでは、光熱費がかさむ原因になる「石油ファンヒーターのNGな使い方」についてご紹介します。
NGその1.部屋の大きさとヒーターの対応畳数が合っていない
石油ファンヒーターは見た目こそコンパクトな暖房器具ですが、「対応畳数」は製品によって異なります。部屋の広さにヒーターの性能が合わないと、いくら運転しても室温はなかなか上がりません。
対応畳数は4.5~12畳と幅があるため、部屋の広さに合うものを選びましょう。室内をしっかり暖めて暖房効率をアップするためにも、実際の広さよりも2畳ほど大きなゆとりのある石油ファンヒーターを選ぶのがおすすめです。
NGその2.設定温度が高すぎる
室温を維持するために、高めの温度設定のまま運転するのは考えもの。温度が高いほど、電気代はもちろん灯油も消費します。
製品によって異なりますが、温度を「強」から「弱」に設定するだけで、1時間運転したときの電気代に20円以上の差が出ることも……。1日8時間の使用を想定しても、160円の節約になるんです。1ヵ月に換算すると、設定温度がどれだけ節電に効果的かが分かります。
また、設定温度を少し下げても快適に過ごせるよう、こたつを含む暖房器具の併用や上着を1枚羽織るなどくふうしてみましょう。
NGその3.メンテナンスをさぼる
エアコンのお手入れが節電につながるように、石油ファンヒーターもこまめなメンテナンスが重要です。
石油ファンヒーターの背面にあるファンフィルターや、温風吹出口に溜まるホコリをていねいに取り除きましょう。ホコリが溜まったまま運転すると、暖房効率が落ちるだけでなく、湿気で絶縁不良になり火災を引き起こす恐れがあります。
正しいお手入れ方法については、必ず製品の取扱説明書を確認のうえ行いましょう。
節電すると灯油代も節約できる
石油ファンヒーターは灯油をメインで使用するため、消費する電力は少なめです。
しかし、節電を意識して暖房効率がアップすれば、灯油のムダな消費も減ってランニングコストが浮きます。
まだまだ続く厳しい寒さ、石油ファンヒーターの使い方を見直して家計の負担を軽減しましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア