「苦しくなっちゃう」泣きだしそうな声で訴えてくる母。一筋縄ではいかず #母の認知症介護日記 200
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
結局、母・あーちゃんの意思を確認できないまま、ワフウフさん姉妹は老人ホームの面談&契約の日を迎えてしまいました。若干ナーバスになっていたものの、3人は無事に老人ホームに到着。すると、ホーム内で他の入居者さんから声をかけられて、あーちゃんはご機嫌な様子。お世辞を素直に受け取り、終始うれしそうにしているあーちゃんの姿を見て、ワフウフさん姉妹はとても救われたような思いになりました。
案外大丈夫そうだと思ったけれど…
契約前に、自分の部屋となる老人ホームの一室を見学したあーちゃん。ベッド横にあったナースコールボタンを見て、あーちゃんの表情が少し硬くなったように感じたものの、そのまま契約へ進みました。途中、目の前の診断書の内容が気になり、険しい顔で奪い取ろうとする様子も見られたあーちゃんでしたが、書類への署名捺印は意外にも素直にしてくれ、無事に契約を終えました。営業さんに連れられて行った食堂が気に入ったのか、あーちゃんからは帰り道に「あそこなら楽しく過ごせそうね!」という言葉も聞けて、ワフウフさん姉妹もひと安心です。
老人ホームの契約を終えた帰り道、あーちゃんから前向きな言葉が出てうれしくなった私たち。
これでひと安心だと思っていたのですが……。
翌日、あーちゃんが今にも泣きだしそうな声で、姉・なーにゃんに電話をしてきました。
ホーム自体は出入りが自由なのですが、あーちゃんの状態を考えて、外出は娘のどちらかが一緒の場合のみにしてほしいとホームにお願いしていました。それを「閉じ込められる」と思っているようです。
さらに、あーちゃんからはホームに対してネガティブな言葉が出てきます……。
姉は辛抱強く言葉を選んで説得してくれましたが、あーちゃんが納得しているかどうかはわからず……。
やはり、一筋縄ではいきませんでした。前日の反応から一変してしまい、私たち姉妹もガッカリ……。
老人ホームの契約を終えた帰り道、あーちゃんから「あそこなら楽しく過ごせそう」という言葉を聞き、どうなることかと思っていたけれど、案外大丈夫そうだと私たち姉妹が話した翌日……。あーちゃんから姉のところに「あそこに閉じ込められると思うと、苦しくなっちゃうのよ」と泣きだしそうな声で電話がかかってきました。
ホームは基本的に出入り自由ですが、あーちゃんの場合は方向音痴だったり、引っ越したこと自体を忘れたりする可能性があるため、外に出るのは娘のどちらかと一緒のときだけにするようホームにお願いしていました。おそらく、そのことを「閉じ込められる」と感じているのだと思います。
さらに、あーちゃんは自分がホームに入るような状態ではないと言いだし、姉も困惑……。とにかく「父と離れてラクになってほしい」「もっと会うために近くに引っ越してきてほしい」と辛抱強く言い続けてくれたようです。昨日、あーちゃんのいい反応を見てホッとしていただけに、この変わりように私たち姉妹はひどく落胆してしまいました……。
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あーちゃんは「楽しく過ごせそう」と感じたことを忘れてしまったのでしょうか……。たった1日で態度が180度変わってしまうと、困惑してしまうのも無理はないですね。とはいえ、すでに契約は済んでいる状態。またホームに来たときに、気持ちが前向きに変わってくれることを願いたいですね。
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