大谷選手・ファイターズへの想い「一方的に愛し続ける、言い続ける」【栗山英樹名言集・勝ち続ける思考】
発売中の書籍『栗山英樹の思考 若者たちを世界一に導いた名監督の言葉』は、栗山英樹氏がファイターズ監督および侍ジャパン監督として2012年から2023年の間に発した印象的な「言葉」を収録しています。
現在はファイターズのチーフ・ベースボール・オフィサーとして、日本野球のために活躍し続けている栗山氏は、その監督時代から「選手を育てる力」や「人の能力を見出す力」が話題になっていました。
組織づくり、選手の育成、人はどう生きるのか、仕事とどう向き合うのか――。栗山英樹氏がおよそ12年間の長い監督人生で語った、心に残る数々の名言からは、挑戦を続けた名監督の熱い「想い」が感じられます。
今回は【栗山英樹語録】から、「大谷選手・ファイターズへの想い」について語った言葉をご紹介します。
数々の名言から、挑戦を続けた名監督の熱い「想い」と「勝ち続けるための思考」をぜひ読み取ってみてください。
栗山英樹の名語録5選「大谷選手・ファイターズへの想い」
一方的に愛し続ける、言い続ける。自分が信じた道をまっすぐぶつけた。人間の社会って、やっぱり人ってずっと変わらなくて、本当に必死になっている人の思いは何となく伝わるんですよ。
『栗山英樹の思考 若者たちを世界一に導いた名監督の言葉』より
2012年シーズンを振り返るインタビューで、指導者経験がないまま監督として選手を率いたことについて語った。「僕は『片思い』という言葉を使うけど、選手がどう思うかということを考えると、ややこしくなっちゃう」。だから、栗山監督は選手たちをひたすら「愛し続ける」。
(大谷には)エースで四番の思いはある。大谷翔平が2人、入った。(育成は)われわれの使命。
『栗山英樹の思考 若者たちを世界一に導いた名監督の言葉』より
ドラフト会議前に〝メジャー挑戦〞を表明していた大谷翔平選手がファイターズへの入団を決め、2012年12月25日に入団会見を行った。あいさつをする18歳の大谷選手の横に立った栗山監督は「プレッシャーはあるが、楽しみ」と話した。
メークミラクルアゲインと言う人もいたが自分ではきっちりと題名を決めていた。
「北の国から2016〜伝説 誰も諦めなかった〜」。『栗山英樹の思考 若者たちを世界一に導いた名監督の言葉』より
2016年9月28日。大逆転でリーグ優勝を飾った栗山監督は、優勝を名付けてこう語っている。「選手たちはすべての面で進化してくれた。本当に頼もしかったし、進化の速さを実感できた」。二刀流の大谷選手だけでなく、チーム全員で勝ち取ったリーグ優勝だった。
北海道に行ってから、ファイターズがやってきたことが日本一につながった。
『栗山英樹の思考 若者たちを世界一に導いた名監督の言葉』より
2016年、11.5ものゲーム差をつけられながら追いついてリーグ優勝、チームを日本一に導いた栗山監督は、プロ野球の発展に貢献した監督・選手に贈られる正力松太郎賞に選ばれた。ファイターズから選出されるのは初めてで、「チーム全員でいただいた賞」と喜びを語った。
三原脩さんなら(大谷を)どう使うのか。もっと(投手、野手の)両方で大胆に使っているかもしれない。
『栗山英樹の思考 若者たちを世界一に導いた名監督の言葉』より
5球団で監督を務め6度の優勝を果たした三原脩氏は、先入観にとらわれず大胆な策を打ち出して“ 魔術師”と呼ばれた昭和の名監督。彼を師と仰ぐ栗山監督は、毎年墓参に訪れていた。「いつも、『大谷の使い方はこれでいいんですか』と問いかけている」と語った。
(ウレぴあ総研/ウレぴあ総研)