児童発表から大人学ぶ 東住吉小で意見交換
東住吉小学校で2月21日、同校の5年生と区役所、地域の企業・団体が参加して「なかはらYOKUSURU会議」を開催した。児童がこれまで学習してきた二ヶ領用水をはじめとした「未来へ!川崎の宝引きつぎ隊」の成果を発表し、意見交換を行った。
同会議は、昨年度から小学校の総合的な学習の時間を使って、子どもと行政・地域の大人が話し合い、大人が気づきを得ることを目的に企画。昨年度は中原小、上丸子小で実施し、今年度は大戸小に続いて4校目の開催となった。
児童たちは、4年生のころから学校の近くを流れる二ヶ領用水について学習。「川崎の宝」と位置づけ「歴史」「環境」「生き物」について研究、探求してきたことをグループに分かれて、参加した大人たち一人ひとりに発表した。
その後、全員が教室に集まり、板橋茂夫中原区長の進行のもと、発表を聞いた大人が質問。「二ヶ領用水の水などでつくった『二ヶ領米』の栽培で苦労したことは」の質問には、水を何回もくみに行くのが大変だった」などと児童が回答した。「これからの川崎がどうなってほしいか。何ができるか」の問いには「平和な過ごしやすいまちになってほしい。そのために今やっている活動を地域の人たちに伝えていきたい」と話すと大きな拍手が巻き起こった。
今回の会議について、同校の宮田詩花さんは「今まで学んできたことを伝えられて、一歩踏み出せた。これからもいろいろな人に環境のことを伝え、自分ができることをやっていきたい」と振り返った。川崎市地球温暖化防止活動推進センターの庄司佳子さんは「二ヶ領用水を大切にしたい思いが伝わってきたし、こちらも勉強になった。この取り組みをもっと自分事にして、継続して行ってほしい」とエールを送った。