新潟県十日町の節分にリアルすぎる赤鬼が爆誕 あまりの迫力に泣きだす子どもも
豆をまいて邪気を払う行事「節分」。今年もSNS上では各々楽しむ様子が見られましたが、中でも大きな注目を集めていたのは、Xユーザー「のんこ お松の家」さんの投稿です。
添えられた写真に写っているのは、ぎょろりとしたみっつの目玉が印象的な赤鬼の姿。まさかこの世に鬼が実在していたとは……と、錯覚してしまうほどのリアルさに、多くの方が思わず息を飲んだようです。
【手に持っている武器は「コスキ(木鋤)」と呼ばれている古民具】
普段は新潟県十日町にてゲストハウス「お松の家」を営んでいるのんこさん。実は、のんこさんの夫は、例年リアルな赤鬼に扮しており、昨年も「地域の方に依頼された」という鬼の姿を披露。SNSへの投稿に18万件ものいいねが寄せられるなど、SNS上でも、地域においても節分の名物となっています。
それにしてもいったいなぜ、ここまでの赤鬼になりきるのか?話をうかがうと、そもそもは2022年の節分にのんこさんが豆まきをしたくなり、当日夫に鬼役を依頼したところ、ありものの衣装と一升瓶を持って、”鬼らしきもの”を演じてくれたのだそう。
その際に「来年もやるならちゃんとするわ」と、約束したことを覚えていたようで、翌年の赤鬼から大幅レベルアップ。「リアルすぎる赤鬼」として、SNSで注目を集めるようになったようです。
体を真っ赤に塗り、ツノは紙コップをカット額に貼り付け、目はピンポン玉を半分に切り、穴を開けたものを使用。手に持っている武器は「コスキ(木鋤)」と呼ばれる古民具で、昔の除雪道具なのだそう。実に雪国らしいアイテムをチョイスしています。
また、毎年何かしら変化を付けることを意識しており、2023年は1本ツノで、2024年は2本ツノ、そして今年は目玉を3つにアップデート。「パッチリお目々のキャラクター的な目だったらそこまで怖くないだろう」という目論見もあったようですが、より不気味さが増す結果となりました。
今年の節分も、地域の子ども達が集まる施設のイベント出演の依頼があり、最初は別の方が扮する弱い鬼に子どもたちが豆をぶつけてよい気分になったところに、入れ替わりでリアルな赤鬼が登場。何も知らなかった子どもたちは思わず後ずさりし、中には怖くて泣いてしまった子もいたのだとか。
もちろん、一通り終わった後は、優しい鬼になって、子ども達と一緒に写真を撮ったり、仲良くなったり、楽しい時間を過ごしたもよう。のんこさんとしても、「今年も子どもたちが怖がってくれた!よくやった!」という心境で見守っていたとのことでした。
今後もこの恐ろしい赤鬼スタイルを継続していくのか?うかがうと、なんとすでに来年のアイデアが浮かんでおり、夫もやる気満々であるとのこと。来年も新潟県十日町の節分は、子どもたちの悲鳴が響き渡りそうです。
<記事化協力>
のんこ お松の家さん(@nonsananonenone)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025020903.html