小笠原諸島の生態をすみだ水族館で体感 「すみだボニンアイランド2025」開催
すみだ水族館は、すみだボニンアイランド2025を、2025年6月3日(火)~7月15日(火)の期間、開催しています。
小笠原諸島を体感するイベント
東京都でありながら、都心から約1,000km 離れた島「小笠原諸島(別名:ボニンアイランド)」の魅力を、さまざまな視点から体験できるイベントです。
小笠原諸島が世界遺産として登録された6月にすみだ水族館内にて開催します。
2年目となる今年は、小笠原が持つ多様な生態系を紹介する展示パネルの設置や、小笠原でしか見ることができない貴重な陸産貝類である 2種類の「マイマイ(カタツムリ)」の生体展示を実施します。
外来種除去装置
小笠原の港には、島の独自の生態系を守るため、本土からの外来種の持ち込みを防ぐ「外来種除去装置」が設置されています。
展示エリアの入口に、小笠原の「外来種除去装置」を模したマットを設置します。エリアに入る前に装置を体験し、まるで小笠原に来島したかのような気分を味わえます。
解説パネル
小笠原で暮らす陸生貝類のうちの約9割は小笠原の固有種です。その多様な島の生態系をパネルで紹介します。小笠原でしか見ることができない貴重な陸産貝類のマイマイや、そのほかの多様ないきものたちを紹介します。
小笠原は大陸と陸続きになったことがなく、島にいきものたちがたどり着くには広い海を渡る必要があります。そのために必要な要素を3W(Wind:風、Wing:翼、Wave:波)と呼んでいます。この3つのWがどのようにいきものたちを運んできたのかをパネルで解説します。
小笠原の香りや音が出る仕掛け付きで、まるで小笠原を訪れたかのような体験ができます。
マイマイ生態展示
小笠原には100種を超えるマイマイが暮らしています。すみだ水族館では環境省と協力し、この貴重なマイマイたちの生息域外保全に取り組んでいます。繁殖が順調に進んでいることから、イベントにあわせて、2種類の小笠原固有のマイマイ「オトメカタマイマイ」「コガネカタマイマイ」の常設展示を開始します。
「オトメカタマイマイ」と「コガネカタマイマイ」は、1970年に文化庁から「国指定天然記念物」に、2015年に環境省から「国内希少野生動植物」に指定された貴重な動物です。また、「環境省レッドリスト2020」において、絶滅の危機にひんしている種(絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN))に指定されています。
ワークショップ
ワークショップ「オガサワラマーカー」を開催します。ワークシートに型取られた小笠原のいきものたちを切り抜いてマーカー(紙クリップ)を完成させます。
イベント期間後半にはマイマイにちなんだワークショップを開催予定です。
また、7月5日(土)と12日(土)には、講演会を実施。小笠原の自然を実際に観察している専門家による講演会で、島の自然の豊かさとその現状をより深く知ることができます。
フード&ドリンク
小笠原から来た!マイマイチーズケーキ(980円)
小笠原で暮らすマイマイをイメージしたチーズケーキ。ふわふわのスポンジケーキにレアチーズクリームと、土に見立てたクラッシュクッキーの上にマイマイ型マシュマロをトッピング。植木鉢風の入れ物とスコップ型のスプーン付き。
アイランドチーズドッグ(750円)
期間限定のチーズドッグ。パッションフルーツソースとココナッツチップスをトッピングした南の島を感じられるトロピカルで甘辛い味わい。
コペペサンセット(600円)
小笠原産パッションフルーツ果汁入りのモクテル。海辺の夕暮れをイメージしています。