【嘘だろ?】キルフェボンの新作ケーキが「トマト」だと…!? 野菜メインのケーキはアリなのか食べてみたところ…
フルーツがおいしいケーキ店といえば、まず名前が上がってくるのは「キルフェボン」だろう。全国各地の様々な生産農家さんと契約していて、フルーツの旬に合わせて毎月ラインナップがいろいろ変わるんだよね。
6月の今なら、さくらんぼとか桃のケーキが出ているんじゃないだろうか。期待に胸を膨らませて、久々に店舗へと足を運んだのだが……
店頭のメニュー表がちょっとおかしいことに気づいてしまった。上記画像をよーく見てみてほしい。右上になんか変なヤツいません……?
・ケーキなのに「トマト」……?
そう、6月に新登場したのは『“OSMIC フルーツトマト10”のタルト』。
フルーツという単語が付いているとはいえ、トマトはれっきとした野菜。フルーツタルト専門店において野菜は場違いのはずなに、メニュー表のめちゃくちゃ目立つ位置に陣取っている……!
メロンやマンゴー、白苺など、高級フルーツをバンバン使うキルフェボンがトマトのケーキを出してくるなんて、なんだか不思議な感じである。
しかも、その左下には『枝豆のタルト』なんてものも。トマトをケーキにしただけでも驚きなのに、枝豆タルトまであるのか……! 失礼を承知で言わせてもらうが、それ、本当にうまいんか……?
・食べてみた
まずは『“OSMIC フルーツトマト10” のタルト(1ピース799円 ※テイクアウト)』から。こちらは店舗限定の商品で、グランメゾン銀座店、東京スカイツリータウン・ソラマチ店、東京ドームシティ店、静岡店、浜松店の5店舗のみで販売されている。
「OSMIC フルーツトマト10」の10という数字は、平均糖度が10ということらしい。一般的なトマトの糖度は3〜5度程度らしいので、糖度10度超えというのはとんでもないことみたいだな。甘さの度合的にはいちごやみかんと同じくらいだから、確かに十分ケーキの主役になり得る食材だ。
もうね、口に入れた瞬間、すんごいトマト。そしてそのトマトがめちゃくちゃ甘い! 瑞々しさも残しつつ、ドライトマトみたいな濃縮された甘さが、噛むたびにジュワって来る。
真ん中のクリームはこってりもったりしていて、クリームチーズのような感じ。トマトがめちゃくちゃ甘いから、このちょっと酸味のあるクリームがバッチリ合う。ケーキなんだけど、オシャレな前菜を食べているのかと錯覚する、不思議な味……!
タルト生地にもトマトペーストが練り込まれているとのことで、普通のタルトより赤っぽい色をしているな。見た目もシンプルでかわいいし、トマト好きならばきっと気に入ることだろう。
『枝豆のタルト(1ピース799円 ※テイクアウト)』は思っていたとおりの味。仙台で飲んだ「ずんだシェイク」みたいな感じだな。
下から枝豆ムース、枝豆風味カスタード、枝豆クリームと層なっていて、1口食べるだけでも口の中が枝豆で満たされるぞ。
ただ、こちらはおそらく静岡店のみの限定販売。さすがに何店舗かで出しているだろうと調べたが、記載があったのは1店舗のみだった。なぜ静岡で販売なのかは分からないが、ずんだスイーツが好きな静岡人はとりあえず食べておいた方が良い。なんたって「限定」なんでね。
・野菜のケーキも「アリ」でした
ずんだスイーツの影響か「枝豆ケーキ」はあまり違和感なかったが、トマトはスイーツとして食べたことがほとんど無かったから、新しい味を食べているみたいで新鮮だったな。
野菜でこんなおいしいケーキを作り出すなんて、キルフェボンってやっぱりすごい! 甘いとはいえ、野菜は野菜。違和感なくケーキに落とし込むのはきっと簡単なことじゃないのだろう。
軽く調べてみたところ、「トマト」を使ったケーキやタルトは過去にたびたび登場していたみたい。その時のノウハウやフィードバックが今回の『“OSMIC フルーツトマト10” のタルト』にもきっと活かされているのだろうな。
とはいえ、キルフェボンには他にもこだわりが詰まったケーキ・タルトがたくさんある。フルーツ系より絶対オススメ……というわけでもないので、トマトが好き、枝豆が好き、という方がいたらぜひ食べてみてほしい。どちらも6月末までの販売だ。
参考リンク:キルフェボン
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.