泉福寺 「笑いで幸せに」 恒例の花まつり寄席
釈迦の誕生日を祝う「花まつり」に合わせ、馬絹の泉福寺(浮岳堯仁住職)で4月8日、恒例の花まつり寄席が行われた。
同寺では「笑いで幸せになろう」をテーマに、1994年から寄席を開催している。28回目となったこの日は、初回から参加し、川崎市文化賞も受賞している落語家の初音家左橋さんをはじめ、隅田川わたしさん、講談師の日向ひまわりさん、マジックの小梅さんが登場。会場の本堂には、関係者ら約100人が来場した。
まずは前座の隅田川さんが『元犬』を披露して場を温めた。次いで登場した日向さんが、名奉行と言われた大岡越前を重要な役に据えた『五貫裁き』を披露。中入り後、小梅さんがカードマジックで観客を驚かせ、トリを務めた左京さんは、店の職人が錦絵に描かれた太夫に恋をして患ってしまうという『幾代餅』を演じ切った。
浮岳住職は法話の中で「他人の誕生日を祝うだけでなく、自分が生まれたことにも感謝してほしい」と説き、「この世は苦しみばかりだが、笑顔になることで一時でも極楽浄土を感じてほしい」と話した。
会場では募金も集められ、木戸銭の一部と合わせて約10万円が「難民を助ける会」を通じてミャンマーに届けられる予定だ。