暑さに負けず、咲かせる 今年の花文字はお楽しみ
今年で16回目を迎える「新磯ざる菊花見会」。勝坂歴史公園南側の農園で11月1日(金)から15日(金)までの2週間、紅や白、黄色など1300株を超える色とりどりのざる菊を楽しむことができる。
この花見会は新磯地区の酪農家である藤曲和美さんが中心となり、JA相模原市の協力のもと、地元の魅力づくりや活性化のために始まった。ざる菊の手入れは新磯ざる菊愛好会のメンバーがボランティアで行っている。
毎年4月から苗の準備を始め、2週間に1度、花見会直前は毎日手入れのために集まる。菊の色を利用したデザインが見どころのひとつ。今年の花文字は当日までの「お楽しみ」。
「皆さんの癒しに」
近年の猛暑でさまざまな影響が出ている。暑さで枯れてしまう菊もあるため、約3年前からは土を覆うビニールマルチを黒から白に変えるなど対策をしている。同愛好会の会長を務める藤曲さんは「特に今年は今までにない暑さで長時間の作業が難しかった」と苦労を語る。
16年間同じ場所に菊を植えているため、「連作障害」で上手く育たなくなってしまうことも課題のひとつ。また、愛好会会員の平均年齢は80歳近く。高齢化と後継者不足にも頭を悩ませている。そんな中でも活動を続けていくのは「花が咲くのが楽しみだから」と藤曲さん。「ざる菊が皆さんの癒しになれば」と来場を呼び掛けた。
4日(月)には式典が行われる。勝坂はやし保存会やオカリナ、相模の無鉄砲太鼓の演奏がある。
期間中は野菜や焼きいも、ざる菊などが販売される。午前9時から午後3時を予定している。臨時駐車場あり。
開花情報の問い合わせは安原さん【携帯電話】090・6516・7591(対応は午前9時から午後3時まで)。