新海業プロジェクト 提案内容明らかに BBQにスパ施設も
三崎漁港の新たな海業振興を目指す「新海業プロジェクト」を巡り、優先交渉権者の興和(本社・名古屋市)グループが市に提出した事業提案書の内容が明らかになった。産直センター「うらりマルシェ」=写真=の改修を中心に新商業エリアを構築し、三崎ブランドの価値を向上させて誘客力を強化する内容などが盛り込まれている。
提案書は昨年4月に同グループが市に提出。うらりマルシェを軸とした「海楽里(うらり)バース」を中心に既存市街地と三崎漁港をつなぎ街全体でブランディングを確立するコンセプトとなっている。
提案書によると、うらりには既存テナントに加え「三崎を味わう」に関連した新規テナントが入居。現在、水産物集配施設がある場所にグランピングやバーベキューができるようにし、レストランも整備する。
現在三崎朝市会場や三崎まぐろ加工センターがある場所は「新商業エリア」として再整備し、5階建ての複合施設を建設。新たな加工場や三浦や各国の料理が楽しめる飲食店、ミュージアム、スパやコンドミニアムの入居を想定する。現在の三崎朝市はうらりの北部に場所を移す。
提案書にはうらり前のゲストバース(係留施設)を延伸する案も描かれているが、海沿いや対象エリア外の整備については今後協議の上検討するとしている。
市はこれまで提案書の内容は「変更になる可能性が高い未成熟な情報」として非公開としていたが、最近になり事業者に示している。今後は市と興和グループと基本協定締結を予定しており、双方が行政や関係事業者と協議し、事業計画の完成を目指す。