大山沖イサキ釣りで丸々とした本命好捕【愛知・おざき丸】好ゲストに45cmサバも手中
昨年の今ごろに良い思いをしたので、今年も5月14日に愛知県・南知多町へ旬のイサキ釣りに行った。釣りたての新鮮なイサキは刺し身、塩焼き、煮付けと何でもできる。今の時期は白子と卵を持っており、特に煮付けには持ってこい。昔白子の煮付け丼を食べすぎて痛風に拍車をかけてしまったこともある。
おざき丸に乗ってイサキ釣り
今回乗った船は南知多町片名のおざき丸。いつもはルアーを放り込むタックルボックスに、電動リール一式と仕掛けセット、釣れた魚を絞める道具などを詰め込んだ。
当日のタックルは、自作のグラスロッド1.8m(オモリ100号くらいまで)。リールはダイワ300番。テンビンとオモリは釣宿でレンタルした。
知多半島周辺では、乗船料にエサと仕掛けが一式付いていたり、テンビン一式セットの貸し出しなどをしている釣宿も多く、予約時にいろいろ確認するといい。
釣行開始
レンタルタックルがあるところがほとんどなので、釣具を持っていない初心者にもお勧めできる。私はいろいろな船に乗っているが、どの船長も丁寧に教えてくれる。
午前4時に船着き場に着くと、すでに釣り人が船に乗り込み準備をしていた。車から道具を下ろし、左舷のミヨシ側に釣り座を構えた。
午前5時ごろ出航、航程約1時間後、釣り場の大山沖に着いた。前日の風が残っており、時折強い北風が吹きつける。ウネリも多少残っていて釣りづらいが、そんなことは関係なく釣りに集中した。
丸々としたイサキをキャッチ
船長から「37~39mを探ってください。リールのカウンターはあてにせず、釣りイトのマーカーで水深を確認してください」とアナウンスがあった。それだけイサキ釣りはタナがシビアなのだろう。水深に気をつけながら30分ほど探るがアタリはなく、周りも釣れていないようだった。
やがてコマセが効いてきたためか1匹2匹と周りで釣れだした。穂先に注目しながらアタリを待っていると、かすかに穂先が震えた。軽くアワセを入れると力強いイサキの引きが伝わり、丸々とポンポコポンなイサキを上げることができた。
ハリスを細くして対応
順調に釣り上げていくが、少ししてアタリが遠のいた。時間がたってスレてきたのだと思い、ハリスを2号から1.7号に落としてみた。この読みは的中してアタリは出たが、アワセと同時にハリス切れを起こしてしまった。3本仕掛けのハリは1本しか残っておらず、もしかしたらダブルだったのかも。仕掛けを2号に戻すか迷ったが、1.7号を結んだ。
数投後に再びアタリがあったが、今度はハリス切れしないようにスイープにアワせた。イサキの重みがロッドに伝わり、ゆっくりリールを巻いたが、大きなウネリが船を揺らして貴重なイサキをバラしてしまった。先ほどと同じようにハリスが切れており、魚には申し訳ないことをしてしまった。
同じ失敗はしないとハリスを2号に戻したが、その後アタリはなく沈黙の時間が続いた。
ゲストのサバが釣れる
太陽が日を差してきた午前11時ごろ、風向きが変わると同時に再び釣れだしたが、ミヨシ側はアタリがなくトモ側に集中していた。エサ釣り、特にサビキや吹き流しなどの仕掛けは、潮の流れや風向きによってはよくあるそうだ。朝は釣れたので良しとしよう。
裏本命のでっかいサバも釣れたし、釣果的には十分満足。周りではイシダイ(サンバソウではない!)やクロダイも釣れており、良いものを見れた。
イサキのシーズンは梅雨明けまで
今回いつも使っている1.8mの自作のグラスロッドで挑んだが、短いロッドは多点掛けの引きを吸収しづらく、時折寄せる強いウネリにも対応しづらい。2.4mくらいのロッドであれば、とっさの引きや揺れにも対応できてバラさなかったのではないかと思う。短い方が取り扱いやすく、取り込みも楽なので迷ってしまいそうだ。
連休前から釣れだしまだまだシーズン序盤のイサキ釣り。いつも通りなら梅雨明けくらいまでは釣れると思われる。旬なイサキを狙ってみてはどうだろう。くれぐれも白子の食べ過ぎで痛風にならないように。
<週刊つりニュース中部版APC・杉山陽祐/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年614月日号に掲載された記事を再編集したものになります。