鉄道沿線を歩いて健康をゲット 新京成が自社主催でラストの「沿線健康ハイキング」(千葉県鎌ケ谷市)
年があらたまって、残すところ3カ月を切ったのが千葉県の新京成電鉄。2025年4月1日からの京成電鉄松戸線への移管を前に、一般向け主催イベントとして開催されるのが恒例の「沿線健康ハイキング」だ。
鉄道会社の主催イベントで、定番中の定番といえる沿線ウォーク。開催日やコースを特定して実施するのが一般的だが、新京成の場合は開催期間に幅を持たせた自由参加制。天候、参加者の都合などにあわせて参加日を選べるのがメリットだ。
1992年が初開催で、今回が93回目になる。イベント名は、「くぬぎ山駅新京成本社前から連立高架線横を通り鎌ヶ谷大仏へ」で、開催日は2025年1月18日~3月2日。
スタートはくぬぎ山駅で、駅に隣接するのが新京成本社。4月以降、本社機能は京成本線京成八幡駅直結の京成本社に移るため、現在の新京成本社がどのような形で継承されるのか、気になる新京成ファンがいるかもしれない。
コースに近い新鎌ヶ⾕は新京成、北総鉄道、東武アーバンパークラインの鉄道3線の接続駅。新京成鎌ヶ谷大仏~くぬぎ山間は、2019年12月に千葉県が事業主体になった連続立体交差事業が完成。初富、新鎌ケ谷、北初富の3駅が高架上に上がった。
北初富~くぬぎ山間には新京成の車両基地があり、もちろん敷地外からだが居並ぶ電車群を見られるのも、鉄道ファン目線のビューポイントだ。沿道には四季の草花を楽しめる貝柄山公園も。完歩すると延長7.6キロのコースになる。
新京成はコース中にチェックポイントを置き、ゴールの新京成系コンビニで飲料と完歩記念バッジをプレゼント。バッジはご覧のようなデザインで、ジェントルピンクを基調色にした現在、そして開業間もないころの電車をあしらった。
今回は新京成としてラストの健康ハイキングだが、京成は「グループウォーク」のネーミングで同種のイベントを開催。4月以降も何らかの形で継続される模様だ。
記事:上里夏生