【家庭菜園の裏ワザ】米のとぎ汁が最強肥料に!ゼロ円で野菜を甘く育てる方法
農業YouTuber黒壁の「誰でも手軽に家庭菜園」vol.20
YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」を運営する黒壁勇人(くろかべ・はやと)さんが、誰でも気軽に家庭菜園を楽しめる方法をまるっとレクチャーする本連載。第20回のテーマは「米のとぎ汁の家庭菜園活用術」。毎日捨ててしまいがちなとぎ汁が、野菜を甘く元気に育ててくれる“魔法の液体”になるんです。今回は、その作り方を紹介します!
米のとぎ汁は、野菜のごちそう!
秋野菜の季節がやってきました。キャベツや白菜、大根、秋ナスなど、畑の野菜がぐんぐん育つ時期ですね。せっかく育てるなら、甘くておいしい野菜に仕上げたい――。そのカギは、実はとても身近なところにあります。
それが「お米のとぎ汁」。いつも捨ててしまっているこのとぎ汁には、デンプンやタンパク質、ビタミンB群、ミネラルなど、植物にとってうれしい栄養がたっぷり。まさに“野菜のごちそう”なんです。
とぎ汁を水で薄めて撒くだけでも肥料になりますが、ちょっとひと工夫を加えるだけで、野菜を爆発的に成長させる最強肥料になるんです!
黒壁直伝! 最強の米のとぎ汁肥料のメリット3つ
① 野菜が甘くなる 発酵によってデンプンが分解され、有機酸やアミノ酸が生成。光合成を助け、糖がたまりやすくなり野菜の甘みがアップします。
② 根張りがよくなる
とぎ汁が微生物のエサになって分解が進み、土がふかふかに。根が広がりやすくなって栄養吸収力もぐんと高まります。
③ 寒さに強くなる
卵の殻を加えることでカルシウムが溶け出し、細胞壁を強化。寒さや病気に負けない丈夫な株に育ちます。
しかもコストはゼロ円! 家計にも環境にも優しい最強の肥料なんです。
作り方はたった3STEP!
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用意するもの
米のとぎ汁 500mL
卵の殻 1個分
きび砂糖 小さじ1杯
ペットボトル
作り方
STEP 1:卵の殻を砕く
2〜3mm程度に荒く砕くのがポイント。粉々にするとpHが上がりやすいから注意!
STEP 2:きび砂糖を溶かす
とぎ汁にきび砂糖を加えてよく溶かす。白砂糖よりミネラル豊富で、カリウムを含むきび砂糖がおすすめです。
STEP 3:容器に入れて発酵
卵殻と一緒にペットボトルへ。とぎ汁は8分目まで入れ、フタは軽く閉めて3〜5日置きます。1日1回、ふたを空けて軽く振りましょう。発酵が進むとヨーグルトのような甘酸っぱい香りがするようになります。
絶対に守って! 使用ルール5つ
せっかくの最強肥料も、使い方を誤ると根を傷めて枯らせてしまうことも。必ず次のルールを守って使いましょう。
必ず10倍以上に薄める(原液NG!)
使うのは週1回(月4回が理想)
夕方以降に使う(暑い時間は根を傷めやすい)
変な匂いがしたら使わない(腐敗臭は即アウト。ヨーグルトのような甘酸っぱい香りが目安)
他の肥料と併用するときは量を減らす
保存は常温なら1週間、冷蔵庫なら2週間が目安。使う前には必ず匂いや色をチェックし、異常があればすぐ廃棄してくださいね。
捨てるはずのとぎ汁で野菜が変わる!
いつも捨ててしまっていた米のとぎ汁が甘くて元気な野菜を作る肥料になる! しかも環境にも優しいしお金もかからない! まさに最強の肥料です。ぜひ試してみてくださいね。
写真提供:YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」