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一般社会とどう違う? 俳優・内藤剛志が芸能界の雇用の実態を熱弁!

文化放送

野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週金曜9時~13時)。11月14日(木)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、パートナーで俳優の内藤剛志とともに、非正規雇用から正社員へ転職した女性の数がおよそ6倍になったというニュースをきっかけに、現在の芸能界の雇用の実態などについて、語り合った。

野村邦丸アナ「契約社員や派遣社員などの非正規雇用から正社員に転職する女性の数が、2023年度は10年前の2013年度と比較して5.8倍になったという調査結果を、リクルートが発表しました。人手不足を背景に、企業による女性の正社員登用が進んでいるといえそうです。特に結婚や出産を経験する割合が高いとされる30代以上に対象を絞ると、転職で正社員に転換する女性は10年間で7.3倍になったということです」

内藤剛志「受け入れる側の考え方の変化が大きいじゃないですかねえ。結婚して子供を産んだらどうだとか、休みがどうだとかって言うことよりも、ちゃんと正社員として雇用して、つまり女性に期待するっていう部分が大きくなったっていうことかな?」

邦丸「そうですね。例えばですよ? SNSでもインターネットでも何でもいいですが、求人欄を見る時に、給料はいくらなのか、ボーナスはいくらなのかは当然確認しますけど、さらに社会保険がどうなのか、休日はどうなっているのか、福利厚生や育児休暇は取れるのかとか全部チェックして、ダメな会社はどんどんふるい落とされて行くっていう。今、高校、短大、あるいは専門学校、大学を出たお嬢さんたちも、給料は高いに越したことはないんだけども、長く働けるか、これ難しいですけども、やりがいのある仕事があるか無いかっていうのを評価するインターネットのサイトがあるじゃないですか。そっちを見ちゃってるんで、企業からすると、正規・非正規っていうより余裕があるんだったら全部正規にして抱え込みたいと。そういうことのようですね」

内藤「意識の変化だと思いますねえ。でもいいことだと思いませんか? 結婚するだろう、出産するだろうから、その人には期待出来ないって初めから思ってしまうのって、絶対良くないですもんね」

邦丸「そういう意味では内藤さんがいる芸能界が一番遅れているのかも知れませんね。結婚だ、出産だと、今は大分良くなったけども、そこから復帰するのが困難で……表に出ている役者さんとか、歌い手さんだけじゃなくて、働いているスタッフも過酷だといいますよね」

内藤「なかなか戻れない人が多いですね。業界に入りたい人がいっぱいいたりするっていうのもあるんですよ。言葉は変ですけど『代わりはいくらでもいる』みたいなことになってしまうんですね。それに、給料は安くてもキツくてもやりたいっていう人が出て来てしまうんですよ。働いている人の権利であるとかが護られないっていうのは大いにあるのかも知れませんね、僕たちの仕事は」

邦丸「光と影とすれば、影の部分は結構多いかも知れません。入る前から抱いてたイメージと、映画テレビ、ラジオもそうかも知れないけど、こういうメディアの関係っていうのは、遅れてるな~と、自分もその中に身を置きながらつくづく思いますね」

内藤「お金のことに関しては、本当に極端な話をしますと、タダでもいいから出たいわけですよ。パフォーマンスをするのが我々の仕事だと思ったら、タダでもいいっていう人がいっぱいいるからなんですね。だから組合がうまく作れなかったりとか、難しいんですよ。だって、言葉は変ですけど(協定を)破る奴がいくらでも出てくるからなんです。お金をもらうために俺たちは仕事をしているわけじゃない……とは言いませんけども、それより先に来るものがあるんですね、重要度みたいなものが。自分がちゃんとそこでパフォーマンス出来るかってことの方が上に来てしまうから、タダでもいいよってことになるわけです」

邦丸「なるほど」

このあと、本日のメッセージテーマ「お巡りさんになりたいと思っていたあの頃」にちなんで、警察官のお仕事について思うことを語り合うくだりもありました。

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