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愛川東中岩佐さん 中学最後の全国、有終誓う 「スポ少」剣道大会出場

タウンニュース

大会に向けて意気込む岩佐さん

愛川東中学校3年生の岩佐果林さんが、3月28日から30日に大分県で開催される第47回全国スポーツ少年団剣道交流大会に県代表として出場する。先日卒業式を迎えた岩佐さんにとって、中学生活最後の大舞台。「つかんだチャンスを逃さず、後悔しないよう頑張りたい」と闘志を燃やしている。

この全国大会は各地のスポーツ少年団で腕を磨く剣士が集う大会で、都道府県の予選を勝ち抜いた団体と個人がチームを組んで出場する。

岩佐さんは昨年12月の県予選で、30人が出場した中学生女子の部を制した。「日ごろの稽古で心がけていることを出せれば、優勝できる自信があった」と振り返り、決勝では相手選手の小手を気迫の面で押し返して先制し、2本目も鮮やかな返し胴が決まり優勝。念願だった県代表の座をつかんだ。

全国出場は今回で3度目で、最高戦績はベスト8。今大会ではこの記録を上回る結果を目指す。

空手と迷い剣道へ

幼いころは「仮面ライダー」に夢中だったという岩佐さん。小学2年生のとき、空手と迷い剣道の道へ進んだ。「おばあちゃんと散歩をしている時に近所の剣道場から声や足音が聞こえてきて、練習する先輩たちの姿がかっこよかった」と、剣道との出会いを振り返る。

初めて出場した大会では「声を出せず、ただ足を動かしているだけで終わてしまった」とほろ苦い経験を味わったが、折れることなく稽古を続けた。中学時代は2つの道場と部活動で剣道漬けの日々を送り、2年生の全国中学校体育大会予選で3位に入賞したことが自信につながった。

相手の動き読む

3年生で臨んだ昨年の全中予選でも全国にあと一歩届かなかったが、それだけに今大会にかける意気込みは強い。「稽古では誰よりも素振りの動作を意識している」といい、「今では相手の技を予測しながら戦えるようになってきた」と、強豪にもひるまず挑む。

岩佐さんを指導する愛川剣道教室の渡部亮一さんは、「平日は道場での稽古、土日は部活動の遠征と、毎日を剣道にささげてきた。おかげで全国でも活躍できる実力が付いたと思う。大会では思い切り試合を楽しんでほしい」と愛弟子にエールを送った。

4月からは剣道強豪校として知られる東海大相模に進学し、更なる成長を目指す岩佐さん。「高校でも大学でも剣道を続けて、全国レベルの選手になれたら」と、夢に向かって竹刀を振り続けるつもりだ。

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