外壁塗装でわが家をもっと素敵に!失敗しない塗り替えのポイント
外壁塗装で最も大切なのは、確かな工事内容で家を保護すること。
ですがせっかくの機会、外観にもこだわって、個性的な家づくりを楽しんでみませんか?
教えてくれたのは…
株式会社Studioテツ代表 加々井哲治さん リフォーム会社での20年の勤務経験を生かし独立。圧倒的に現場に立ち、自ら作業 を行う。
サッシとの相性も考えて好きな色を選ぼう
見た目の印象を最も左右するのはやはり「色」でしょう。
外壁や屋根は、豊富な種類の塗料から、ある程度自由に色を決めることができます。
一方、塗料を使えないサッシは基本的に現状の色を変えることができません。
サッシと外壁の色の組み合わせでだいぶ印象が変わってくるので、そこも考慮するといいでしょう。
サッシは主に白、黒、ブラウン、シルバーに大別されます。
白
黒
ブラウン
シルバー
オーソドックスな組み合わせ以外がNGということではなく、あえてギャップを楽しんだり、珍しい配色で個性を出すというのも一つの考え方。
せっかく工事に費用をかけるなら、自分の好みを自由に反映させればいいと思います。
ユニークな事例では、角地に建つ家で正面と側面の色を変えた方もいました。
「好きな色」の定義も、「汚れが目立たない色」「あせにくい色」「街に溶け込んだ色」などさまざま。
家単体でなく庭や外構も含めて、全体の調和を考えるといいでしょう。
塗装によって高級感をアップするには
塗料にはツヤありとツヤなしがあり、それぞれ長所短所がありますが、見た目の高級感にこだわる人にはツヤなしがおすすめです。
さらに注目したいのが「タイル調」。
模様のある立体的な外壁でも、塗り替え時に凸凹面を同色で塗ると、のっぺりした感じになります。
透明塗料を使えば元の風合いを残せますが、外壁が劣化したらこの方法は使えません。
タイル調は、2色で塗り分けて奥行きを出し模様を残す塗装方法。
1色塗りより手間を要するため、30坪程度の家全体に施した場合20万ほど費用がかさみますが、1階だけ、玄関前だけなど、部分的に使うだけでもすてきなアクセントになるでしょう。
タイル調の作業手順
下地×1回、凹部×2度塗り、凸部×2度…で合計5回塗ります。手間がかかるため、施主から特に希望がなければ業者側からはあえて提案しないことも(「タイル調」は「ダブルトーン」「2色塗り」などともいわれます)
外観へのこだわり以上に大切なことは…
「今の外観が気に入っているから、ずっとこのままでも…」という考え方は危険です。
外壁塗装の最大の目的は家の美化ではなく保護。
塗料には防湿材が含まれており、外の湿気から内部を守る役割もあります。
湿気の影響を受けるとクロスがボロボロになりがちですが、まめに塗装をしている家は室内もきれい。
健康な住環境を保つには、10年に1度を目安に塗り替えましょう。