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「施設入居を嫌がったらどうしよう…」心配をよそに、入居金の振込が完了 #母の認知症介護日記 206

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アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんに付き添って糖尿病の病院にやって来た父。診察が始まったタイミングでトイレに行っていましたが、戻ってきて診察室に入った途端、これまで笑顔で話していた先生はワフウフさんたちに背を向けて座り、空気が一瞬で変わりました。何も知らない父は先生に良い夫を演じてあいさつをしますが、先生は仏頂面で塩対応。その後も、あれこれ自分語りをする父に対し、先生は一貫して塩対応を続け、父は完全アウェイの状態に……。先生の対応にうろたえる父を見て、ワフウフさんは今までの悔しい思いが報われたような気持ちになり、自分たち姉妹の意向をくんだ対応を取ってくれた先生に感激していました。

あとは引っ越しを待つのみ

診察を終えると、先生は最後に診察室から出ようとしていたワフウフさんを引き留め、改めて話をしてくれました。どうやら、父の前で次回の予約を取らないように配慮してくれたようで、ワフウフさんは細やかな対応にまたもや感激。そして、先生のひと言であーちゃんも老人ホームへの入所に前向きになったようで、薬の処方を待つ間に「私、引っ越すわ!」とハッキリと意思表示をしてくれました。

あーちゃんが「引っ越す」と言ったことで、施設入居金の振り込みをすることにしたのですが、いつまた気が変わるかわからず、私たち姉妹はヒヤヒヤ……。

しかし、そんな心配をよそに、あーちゃんはちゃんと施設へ引っ越すことを覚えていて、その決意が揺らぐことはありませんでした。

むしろ、自分から引っ越しの話題を出すようになったのですが、相変わらず「いつ」「どうやって」引っ越すのかは覚えられていないようで……。

何度も同じ質問を繰り返していました。

また忘れるとは思いつつ、これで引っ越してくれるなら……と、何度も説明しました。

そして、いよいよ入居金の振り込み。振込用紙に記入するあーちゃんですが、それが何かは理解できていない様子。

何度も説明しましたが、理解はできないまま……。とはいえ、無事に振り込みを終え、あとは引っ越しを待つのみとなりました!

あーちゃんの口から「引っ越す」という言葉を聞くことができたので、施設入居金の振込みをすることに。しかし、今の状態だと気持ちが変わってしまったり、同意をしたことを忘れてしまったりするかもしれません。「また嫌だと言いだしたらどうしよう」と思っていたのですが……。

私たちの心配をよそに、あーちゃんは「引っ越すわ!」と宣言してから気持ちが揺らぐことはなく、ちゃんと「引っ越しをする」ということが頭にインプットされているようで、自分から「私、引っ越すのよね?」と言うようになりました。ただ、何度説明しても、それがいつなのか、どうやって引っ越すのかは覚えられていないようでしたが。

というわけで、入居金の振込みは無事に終了。振込用紙に記入するとき、おそらくあーちゃんは何も理解できておらず、私たちに言われるがまま記入していたので、今なら父にも簡単に言いくるめられそうだと感じました。早めに通帳とカードを預かっておいて本当によかったです。これで、あとは引っ越しを待つのみ。父が何か面倒なことをしませんように……!

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必要な手続きを終え、あとは老人ホームへの引っ越しを待つのみとなりました。病院の先生から引っ越すように言われたことは、あーちゃんにとって大きかったのでしょう。信頼できる先生に出会えたことや、条件に合った老人ホームが早い段階で見つかったことを考えると、あーちゃんはとても運が強いのかもしれません。新たな生活も、うまくいきそうですね!

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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