ユナイテッドアローズの今期は新ブランドのローンチとグローバル展開の拡大がキーポイント
セレクトショップ「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」を展開するユナイテッドアローズは8月7日、2025年3月期の第1四半期決算(4月1日〜6月30日)を発表した。売上高は354億9500万円(前年同期比10.4%増)、営業利益は27億6800万円(同10.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は17億6300万円(同2.0%減)で増収減益だった。四半期純利益が微減だったものの、売上高と営業利益は計画と前年同期を超えた。
ユナイテッドアローズは今期、新規事業を積極的に展開しており、2024年春に新ブランド「アティセッション(ATTISESSION)」をスタートし、辺見えみりをディレクターに起用したブランド「コンテ(conte)」は8月から販売を開始する。「コンテ」は9月に東京の青山と新宿に出店を予定している。アパレル以外でも専門組織を立ち上げライフスタイル領域のさらなる事業開発を推進していく。
グローバル展開も拡大しており、6月にタイ・バンコクの大型ショッピングモール「エムスフィア(Emsphere)」に初出店し、8月には「ルミネ シンガポール(Lumine Singapore)」でも商品展開を開始する。台湾にはすでに進出しており、2〜4月の売上高は前期比39.9%増となる3億9000万円で好調を維持している。2025年春にはいよいよ中国本土に出店する。
「アティセッション」と「コンテ」の売上規模はそれぞれ30億円、50億円を想定している。2025年春には売上規模で100億円を目指す新ブランドも立ち上げる。ユナイテッドアローズの今期は、新ブランドと海外展開の成否がキーポイントとなる。
ユナイテッドアローズの2025年3月期の連結業績予想は、売上高は1500億円(前年比11.7%増)、営業利益は73億円(同8.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は41億4500万円(同15.0%減)としている。