世界大会で悲願の初優勝 救助技術競う「SERC」
オーストラリア・ゴールドコーストで先月28日に行われたライフセービング世界大会「LifesavingWorldChampionships2024」のSERC競技で、西浜サーフライフセービングクラブ所属の上野凌さんが日本代表として出場し、初優勝の栄光を掴んだ。
同競技は、事前に知らされていない模擬緊急事態に対して、4人1チームで2分の制限時間での救助技術を競うもの。
今大会では、競技会場となったプールに約10人の要救助者がおり、浮力体となる備品の数も限られている難しい状況が設定された。
オープン日本代表は、上野さんのほか、西山俊さん、三井結里花さん、森下広大さんの4人。互いに面識があり、過去にチームを組んだ経験もあることから「チームワークはバッチリだった」と上野さん。
要救助者は意識のある人、泳げない人、意識の無い人などさまざまで、厳しい条件下でも冷静に優先順位を考え、正確なアプローチで救助。参加24カ国のなかで293・50ポイントを獲得して初優勝を決めた。
日本代表の同競技のこれまでの最高順位は2位で、初の悲願達成に上野さんは「優先順位の判断と正確さ、スピード、技術がかみ合った」と振り返り、「合宿での練習成果もあり、皆のサポートあっての優勝だった」と感謝を口にする。
国内有数の来場者数を誇る藤沢の海水浴場で人々の安全を守る西浜サーフライフセービングクラブ。「国内のSERC選手権でも西浜のチームが優勝することができた。世界大会でも西浜の技術力の高さを見せることができた」と上野さんは満面の笑みで語る。