『サンダーボルツ*』最終予告編が米公開、落ちこぼれたちのセカンドチャンス ─ 音楽はクイーン&デヴィッド・ボウイ
(MCU)映画『サンダーボルツ*』の最終予告編が米国で公開された。クイーン&デヴィッド・ボウイによる「Under Pressure」がフィーチャーされた今回の映像は、従来にましてぐっとシリアスな仕上がりだ。
「ヒーローである、それ以上の使命はない。君の姉はそれがわかっていた」と、レッド・ガーディアン/アレクセイはエレーナに語りかける。蘇るのは、ナターシャ・ロマノフ存命時の記憶だ。「そんなのおとぎ話だよ」とエレーナは応じる。
「アベンジャーズがやってきたとき、私は高校生だった。全部終わっちゃったなんて、なんだか変な感じ」。そう振り返るのは、サンダーボルツ結成のカギを握るCIA長官ヴァルの側近、メルだ。以前の映像も使用しながら、今回の予告編では“アベンジャーズ不在”が強調されている。「誰も助けに来てくれない」。
「俺たちでやろう。俺たちが助けに行ける」と口にするのは、チームのリーダー役となったバッキー・バーンズだ。しかしエレーナは消極的で、「人選ミスだよ、私たちは悪いことをしてきた」と話す。バッキーは「俺も同じだ、過去は消えない。一生背負うか、何かやるかだ」と語りかける。USエージェント/ジョン・ウォーカーは、自らの転落をつづった記事をスマートフォンで読んでいる。
のセントリーは、自らの暗部である“ザ・ヴォイド”を名乗る。「お前たちが解き放ったものを見てみろ、空虚からは逃れられない」。圧倒的な脅威が都市に襲いかかるなか、同じくエレーナにも過去の“空虚”がのしかかっているようだ。「私たちにはできない、誰もヒーローじゃないから」。
レッド・ガーディアンが「誰にでも後悔はある」と言えば、エレーナは「私には多すぎるの!」と応じる。
「エレーナ、僕には君の過ちは見えない。だから互いを必要としているんだ」「ひとりでは止められない。誰にもできない。だけど、一緒なら手はあるかも」。失敗だらけ、落ちこぼれの彼らは、果たして“贖罪のセカンドチャンス(ONE LAST SHOT AT REDEMTION)”を成功させられるのか?
今回の映像は『ブラック・ウィドウ』(2021)で描かれたエレーナの物語に、レッド・ガーディアンやバッキーの物語が重なり合う構造。サンダーボルツのメンバーがここにどう絡んでくるのか、そして影のなかで寂しそうに腰かけるセントリー/ザ・ヴォイドの背中が意味するものは?
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映画『サンダーボルツ*』は2025年5月2日(金)日本公開。