ロジャーやイム様をおさえた1位はやっぱりあの人! 筆者的『ONE PIECE』キャラ最強ランキングベスト30を考えてみた
1997年より連載が続く尾田栄一郎氏原作の漫画『ONE PIECE』。
25年以上に及ぶ作品の歴史を彩るのは、立場も種族もさまざまな強者たち。総キャラクター数は1000を越えており、現在でも初期のキャラクターが再登場したり、反対に新キャラが登場することも!
本コラムでは、そんなキャラクターたちをライターの思う“最強順”にランキング。単純な戦闘能力や懸賞金だけではなく、その人間性なども考慮しながら順位を決定しました。ベスト30にランクインしたキャラクターをご紹介します。
ランキングを参考に、みなさんも誰が最強なのか考察してみるのもおすすめです!
(※強さに関しては基本的にその人物の全盛期を基準としています)
(※一部コミックスやアニメ未収録の内容がございます。ネタバレにご注意ください)
【写真】『ONE PIECE』最強キャラクターランキング30選|
1位:モンキー・D・ルフィ
1位に輝いたのは主人公モンキー・D・ルフィ!
最後には海賊王になる主人公だから!という期待ももちろんありますが、今やルフィは“世界最強生物”と謳われた元四皇・カイドウを撃破し、五老星とも直接やり合ったことがある大海賊。新四皇に君臨するまでの海を駆け上がるスピード感、「ジョイボーイ」や「太陽の神ニカ」とも重ねられる戦闘スタイルを鑑みてもルフィは1位に据えるべきだと思っています。
また、筆者としてはルフィが持つ“愛され力”や“運”も実力のうち。仲間や兄弟、友達、憧れの海賊などさまざまな人と信頼関係を築き、時に支えられ、助けてもらいながら、驕りなく上を目指すことができるというのは現代社会においても強いですよね。
2位:ゴール・D・ロジャー
「海賊王」の名を冠し、未だその記録を破られていないロジャー。成し遂げた功績や生前の懸賞金55億6480万ベリーを考えると作中最強といっても過言ではないキャラクターでしょう。
次の時代に託して現役を降り、実際に「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を手に入れたわけではないことから2位に。とはいえ、世界の全てを知って夢を次の世代に託し、死ぬまでに自身がするべき仕事をやりきったうえで「大海賊時代」の幕開けを導いたその人生は偉大でした。
3位:イム様
世界最高権力であるはずの五老星をも跪かせる裏の王であり、まさに世界最大の闇であるイム様。エッグヘッド編以降、特に登場回数も増えその未知数の能力や生い立ちに注目が集まっています。
イム様の一存で国すら消してしまえる強大な権力、もはや人間なのか悪魔なのか、その存在の定義すら謎に包まれた異能力は圧巻。ラスボスにもなり得るキャラクターです。
4位:シャンクス
シャンクスが持つ覇気は白ひげと渡り合い、ひと睨みで海軍中将すらも気絶させてしまうなど作中最強クラス。最近では懸賞金30億ベリーのユースタス・キッドを一撃で壊滅させ、四皇として格の違いを見せつけました。
ルフィのように多くの人物に慕われる“愛され力”も持っており、普段は明るく陽気なキャラクターというのも強者だからこその余裕といえるのではないでしょうか。主人公が憧れるのも頷けるまさに「強くてかっこいい」ワンピ的海賊のお手本のような人物だと思います。
5位:白ひげ(エドワード・ニューゲート)
ロジャー亡き後、世界最強の海賊として長きに渡り海に君臨した白ひげ。ロジャーと互角に渡り合っていた海賊であり、若い頃はロックス海賊団に所属していたこともある実力者です。
「グラグラの実」によって引き起こされる地震や津波も凄まじく、その強さを象徴する能力でした。
老いた身体で頂上戦争に参加し、結果的に息子たちを守って命を落とすことになりましたが、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」について知っていながらそれに興味を示すことなく、ただ家族を大事に生き抜いた“オヤジ”の背中は最高にカッコよかったですよね。
6位:ロックス・D・ジーベック
38年前に亡くなっており生前の姿はまだ定かではありませんが、ロジャーにとって最大の宿敵であったとされる伝説の大海賊がロックスです。
ロジャー台頭前には、海の覇権を握る世界最強のロックス海賊団を率いて暴れ回っていたといいます。ロックス海賊団からは白ひげ、カイドウ、ビッグ・マム、金獅子のシキ、グロリオーサ(ニョン婆)、バッキンガム・ステューシー(ミス・バッキン)と名だたる人物が輩出されていることからも彼の強さを窺い知ることができます。
ちなみに、「ゴッドバレー事件」でロックスを討ち取ったことでモンキー・D・ガープの「英雄伝説」が幕を開けたそうで、世界最強のロックスを討ち取るというのは、当時相当な名誉であったと考えられます。
7位:カイドウ
元四皇のカイドウ。「世界最強生物」と称される通り、攻撃をしてもほぼダメージを受けない強靭な肉体と「ウオウオの実(幻獣種 モデル“青龍”)」によって龍に変身し火炎を放つなどの戦闘スタイルで無敵状態でした。ルフィはも何度もカイドウに敗れており、“声”が消えるまで追い込まれてしまいました(結果として太陽の神ニカの能力覚醒に繋がりましたが)。これまでに一番苦戦した相手といえるでしょう。
戦闘にかぎらず、千回以上拷問や、絞首・断頭台・串刺しの刑を経験、さらには自殺が趣味であるにも関わらずもちろん死ぬことはなく、傷や痕跡もありません。作者の尾田先生も倒し方に悩むとコメントを発表したことがあるほどの強者ですが、結果ルフィに敗れたためこの順位に。
8位:フィガーランド・ガーリング聖
「神の騎士団」の最高司令官として活躍し「王者」の異名をとったフィガーランド・ガーリング聖。ゴッドバレーでは非力な相手に攻撃する様子も目立ちましたが、伝説の大海賊であるロックスやロジャーたちとやり合ったことがあることを考えれば相当な戦闘能力を持っていることは間違いないでしょう。
さらに現在は表向きの最高権力者ポジションである五老星入りを果たしている上、シャンクスとその双子の兄・シャムロックの父であることが実質的に確定しているという、もはや強くないわけがないキャラ設定。実は作者の尾田氏からも「強いです」とのお墨付き。強さには理由があるそうなのですが、その理由とはいかに……。
9位:モンキー・D・ガープ
ルフィの祖父でモンキー・D・ドラゴンの父であるガープは、ロジャー、白ひげ、シキ、ロックスなど名だたる大海賊達と渡り合った海軍の実力者です。80歳近くなった現在も素手で砲弾や鉄球を投げたり、クザンとやり合うなど、(本人は衰えたと言っているものの)まだまだ衰えていない様子。「覇王色」を含む3色の覇気も操ることができ、特に「武装色」によって硬化した拳を使った戦闘のパワーは凄まじい威力です。「クロスギルド」によって30億ベリーの懸賞金が掛けられ、その強さは海賊から見ても相当なものであることがうかがえます。
天竜人を嫌っており、ある程度自由に動けるようにと昇進を蹴って中将でいることや、基本的に豪放磊落な性格も手伝って、より強者感が際立つガープ。
時に“愛の拳”でルフィにダメージを与えたり、“海軍の未来”を託しコビーを庇うなど、“じいちゃん”や“師”としても最強な愛情深いキャラクターです。名をあげていくルフィの姿を喜ぶ姿や、頂上戦争で海軍としての立場と家族としての情に揺れる姿も印象的ですよね。
10位:シキ
全盛期はロジャーや白ひげと渡り合った伝説の大海賊。かつて海の覇権を握ったロックス海賊団の一員でもありました。
老いた現在も拳一つでルフィを吹っ飛ばしたり、斬撃で海を割ったりと圧倒的な力を見せつけ、映画『ONE PIECE FILMSTRONG WORLD』のボスとして活躍しました。「フワフワの実」の能力を使いこなし、島や海を丸ごと浮かすことができるほか、能力者を水の中に閉じ込めて追い詰める、軍艦を浮かせて落とすなど、戦闘にもしっかり応用しています。義足として使用する名刀「桜十」「木枯し」から斬撃を飛ばすことも。
また、無理に抜けば命に関わると言われているほど頭に深く舵輪が刺さってもケロッとしていたり、インペルダウンから脱獄する際には自ら脚を切り落とし刀を義足とするなど、その生命力の強さもかなりのもの。
計画を成し遂げるために虎視眈々と20年の時を待つような辛抱強さを持っている一方で、実力を認めたロジャーが海軍に捕まった際には自身の手で殺してやろうと海軍本部へ乗り込む熱い一面も持っています。
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11位:シルバーズ・レイリー
海賊王の右腕であり、“冥王”の名を持つ。年老いたとはいえその名を聞けば海軍が怯むほどで、剣一本で黄猿(ボルサリーノ)と互角にやりあうことができる。非常に練度の高い覇気の使い手で、「覇王色の覇気」も操る。
12位:光月おでん
ワノ国随一の侍であり、カイドウに傷を残すほどの戦闘能力を誇る。白ひげ海賊団・ロジャー海賊団に所属したことのある実力者。国民のために汚名を被り、煮えたぎった油での釜茹でに1時間耐えきる胆力や身体能力は並ではない。
13位:五老星(シェパード・十・ピーター聖、イーザンバロン・V・ナス寿郎聖、トップマン・ウォーキュリー聖、マーカス・マーズ聖、ジェイガルシア・サターン聖)
表向きの世界最高権力として君臨する老人たち。それぞれ妖怪をモチーフとした姿に変身し戦うことができ、敵からの攻撃や跳ね返った自分の攻撃が直撃してもダメージを負わないうえ、命を落とすような傷を負っても再生するなど驚きの能力を有し、相当苦戦したカイドウ戦経験後のルフィに「あいつら 不死身なんだ!!!」と言わしめた。
14位:ビッグ・マム(シャーロット・リンリン)
元四皇・元ロックス海賊団船員。懸賞金は女海賊として最高金額の43億8800万ベリー 。幼い頃から熊を即死させたり巨人族の村を半壊させるなど凄まじい力を持っており、今ではカイドウと夜通し互角に戦えるほどの戦闘能力を誇るほか、「ソルソルの実」で魂(ソウル)を操り寿命を奪うこともできる。家族や気に入った相手へ愛や優しさを見せる一面もある。
15位:センゴク
海軍本部元元帥。全盛期はロジャー、白ひげ、シキなどそうそうたる海賊を相手にしていたようで、頂上戦争の際には「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“大仏”」の力を発揮し黒ひげの攻撃を制する衰えなさを見せた。一般市民を守るべく真に世界の平和を思い、世界政府の隠蔽体質に怒りを見せるなど至極真っ当な正義を持っている。
16位:赤犬
海軍本部大将から元帥に昇格した実力者。マグマグの実であらゆるものを焼き尽くす能力は凄まじく、頂上戦争ではマグマの拳でポートガス・D・エースの身体を貫き死に追いやった。「徹底的な正義」を掲げており任務遂行への志が強いぶん、時に正義が行きすぎるきらいもある。
17位:黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)
仲間も平気で裏切ったり殺害したりする外道だが、白ひげ海賊団の見習いから最悪の世代に名を連ね、元七武海→現四皇と順調に名を上げている。「ヤミヤミの実」「グラグラの実」と世界で唯一の2つの悪魔の実の能力者。海賊らしい夢やロマンを語る一面も。
18位:モンキー・D・ドラゴン
ルフィの父であり、革命軍総司令官。“世界最悪の犯罪者”と言われているが、その実は天竜人が支配する理不尽な差別社会を変えようと熱い信念を持って戦いに身を投じる活動家である。直接的な戦闘描写はないものの、悪魔の実の能力や覇気を保持していることを感じさせるような描写もありその力は未知数。
19位:ミホーク
世界最強の剣士の名を持つ人物。名誉や地位などには興味がないようで、戦闘シーンは少なめ。まだまだ底知れぬ実力があるとみられる。とはいえ気まぐれにガレオン船を破壊したり、旧七武海に所属していたりする実力者。
20位:ベックマン
赤髪海賊団の二番手でシャンクスの右腕的存在であり、「ベック」と愛称で呼ばれるほどに信頼されていることがうかがえる。武器に「武装色の覇気」を込めて戦うことができるようで、銃を構えると自然系(ロギア)の能力者である黄猿が手を上げて大人しくなるほど。
次ページ:<【21位〜30位】>
21位:クザン(青キジ)
海軍本部大将から黒ひげ海賊団十番船船長へと転身を遂げた異色の経歴の持ち主。相手を凍らせそのまま粉砕するなどヒエヒエの実の能力による攻撃力は高く、赤犬との10日間に及ぶ決闘ではパンクハザードの天候を大きく変えてしまった。海を凍らせてその上を移動することができるため能力者でありながら溺れる心配がほとんどない。死なないよう手加減したようだが、師であるガープも氷漬けにした。
22位:バギー
作中のギャグ的存在も担いつつ、インペルダウン脱獄後は海賊派遣会社「バギーズデリバリー」の総帥→王下七武海入り→「クロスギルド」創設と活躍し、あれよあれよと四皇に担ぎ上げられることに。ハッタリで人を惹きつけまくるカリスマ性と実力はさておき四皇へのしあがる運の良さはもはや強者。ロジャーの船に乗っていたこともあるため、きっとポテンシャルも高いはず。
23位:トラファルガー・ロー&ユースタス・キッド
モルガンズが新たな海賊王が出ると予想する「最悪の世代」に名を連ねるローとキッド。ワノ国での共闘により四皇ビッグ・マムを撃破し、カイドウを倒したルフィ同様に他の億越えルーキーから抜きん出た形となった。順位をつけると喧嘩しそうなので、同率ランクイン(それもまた喧嘩のタネになりそう……)。
24位:ロロノア・ゾロ
麦わらの一味の二番手で、ルフィの“両翼”の一人として実質副船長的なポジションを担う。戦闘能力の強さはもちろん、死線を越える戦いを何度も経験しそのたびに自己成長へ繋げる精神力の強さ、生命力の強さは並ではない。キング戦の後には死神のようなものに襲われるも無事生還しており、もはや不死身といえるかもしれない。
25位:キング(アルベル)
百獣海賊団の最古参であり最高幹部「大看板」の一人を務めるカイドウの右腕的存在。かつて神と呼ばれた発火する希少な種族「ルナーリア族」の生き残り。ルナーリア族は「あらゆる環境下で生存できる怪物」と言われるほどに頑丈であるうえ、キングはリュウリュウの実 古代種 モデル“プテラノドン”の能力も有している。その攻撃には鬼ヶ島の岩盤を破壊するほどの威力があり、ゾロを苦戦させた。
26位:エネル
ゴロゴロの実の能力者。2億ボルトもの放電が可能であり、雷を落とす攻撃から自身の心肺蘇生のための電気ショック治療まで行うことができる。「心網(マントラ)」(=見聞色)で周囲の声を聞き神の裁きと称し広範囲に雷攻撃を行うため、防ぎようのない脅威となる。
27位:ウソップ
当初はルフィやゾロの超人っぷりに引け目を感じ戦闘にも逃げ腰なところがあったものの、いざというときには機転を効かせてピンチを乗り切り、武者震いしつつも果敢に戦いに挑むまさに「勇敢な海の戦士」。「そげキング」として、「ゴッド・ウソップ」として、着々と名を上げ億越えの賞金首へと成長した。
28位:ドリー&ブロギー
100年前に海で暴れ回っていた巨兵海賊団の船長であったドリーとブロギー。超巨大金魚を海ごと貫いたり、キッドの船を真っ二つにする大技「覇国」の威力は凄まじく、エッグヘッド編での活躍から共に18億の懸賞金がかかる。どちらが強いかについては100年に及ぶ戦いをもってしても決着がつかなかったため同率。
29位:ハンコック
世界一の美女と名高い海賊女帝・ハンコック。女ヶ島「アマゾン・リリー」現皇帝にして、九蛇海賊団船長、元王下七武海の肩書きを持ち、「メロメロの実」の能力者であり、覇王色の覇気も操る。さらに彼女の圧倒的な美しさは人々を魅了し石にしてしまうため、ハンコックの魅力に耐えうる者にしか勝ち目はないようなもの。
30位:マルコ
元白ひげ海賊団1番隊隊長兼船医。「トリトリの実 幻獣種 モデル“不死鳥(フェニックス)”」の能力で不死鳥に変身することができ、身にまとう復活の青い炎で傷を回復できるため戦闘中に負傷しても一瞬のうちに治し戦い続けることができる。海軍大将や四皇幹部クラスをいなす「見聞色」「武装色」の覇気も操れる。人格者であり、鬼ヶ島の戦いではルフィたち新世代の戦いをサポートした。
筆者的ワンピキャラ最強ランキングベスト30をご紹介しました。みなさんが思う最強ランキングとはどのような違いがあったでしょうか? 今後も本作にひしめく強者たちの活躍が楽しみですね。
[文/まりも]