Yahoo! JAPAN

“熟年離婚”は誰に相談するのが正解? 経験者に聞いた #3「ひとりの人間として」

ウレぴあ総研

どんなときでも離婚は人生の一大事であり、ひとりで決断するのはなかなか難しいのが現実です。

自分の気持ちは正しいのか、熟年離婚を決めてもどんな行動から始めればいいのか、誰かに相談したいと思う人は多いもの。

離婚はデリケートな問題であり、「誰に話すか」は慎重に決めるのが重要です。

どんな人なら正解なのか、また「言ってはいけない人」に話した結果どうなったのか、妻たちの体験をご紹介します。

ハピママ*

「元夫と離婚したいと思ったときはもう50代で、次男が大学を卒業して就職するタイミングでした。

そこで糸が切れたというか、自分を家政婦か何かのように下に見てくる夫とこれからふたりで生きていくなんて無理だと、心の底から思いました。

でも、パート勤めの私は夫の半分も収入がなく、離婚するのならその後は実家を頼るしかないため、両親にはきちんと説明しないといけませんでした。

先代から引き継いだお店を経営している両親は昔から厳しく、この年で離婚なんて反対されるかも、という不安がかなり強かったですね……。

それでも言うしかないと腹を括って『離婚を考えている』と相談したら、

『お前の人生なのだから好きに決めていいけれど、人に迷惑をかけてはいけない』

『うちに戻ってくるのなら、店の手伝いをして事業に貢献するのは当たり前と思え』

『自分の決断に責任を持て』

と、ひとりの社会人として正面から向き合ってくれました。

離婚して実家に戻るのなら、仕事を辞めて家業を手伝うのは当たり前と思っていたのでまったく問題はなくて、『置いてくれてありがとう』と頭を下げました。

なぜ離婚を決めたのかについては、『当人たちにしかわからない事情があるだろう』と深く聞いてこなかったのも、ありがたかったです。

『自分の決断に責任を持て』と言われて、改めて離婚した今後について考えることができました。

子どもたちにはしっかりと気持ちを話せてこれからのことを話し合えたし、夫とは揉めたけれど何とか離婚を承諾させることができて、今は独身に戻って実家の手伝いをしています。

あのとき、私をひとりの人間として見てくれた両親には、今も感謝しています」(50代/飲食業)

熟年離婚を決めたとき、実家に戻りたい場合は何よりも親の理解が不可欠ですよね。

こちらの女性は「両親が客商売をしており、広い視野を持っていた」と話しますが、自分を甘やかしたり突き放したりすることなく、人として正しい目を向けてくれたことが、大きな力になったと感じます。

どんな離婚であっても、「その後どう生きるか」は自分の問題であり、自信を持って歩める道を探したいですね。

(ハピママ*/弘田 香)

【関連記事】

おすすめの記事