優しさが染み渡る絶品うどんとふわとろ親子丼 山口市「ひなとりん」
今回は、山口市徳地の中国道・徳地インターチェンジ近くにある「ひなとりん」をご紹介します。
2024年にオープンしたばかりのお店です。 木をふんだんに使ったおしゃれな雰囲気で、カフェのような佇まいです。
木の温もりあふれる店内へ
「ひなとりん」店内に足を踏み入れると、無骨ながらも温かみのある雰囲気。
木材をふんだんに使った空間は、おしゃれなカフェのような落ち着きがあります。
迎えてくれたのは、笑顔が素敵な吉本直樹さん・智恵子さんの御夫婦。
店主におすすめメニューを聞くと、「看板はやっぱりうどん!」と自信満々の答えが返ってきました。
テーブルに運ばれてきた「ひなうどんセット」。
ひなうどんセット 1,350円
目の前には乳白色のスープに浸かったうどんが。
「これはうどん?それともまったく新しいジャンルの料理?」と思わず声を上げたくなるビジュアルです。
クリーミーな豆乳スープ×香ばしい炙り鶏皮
ひと口すすると、豆乳の優しい甘みと鶏の旨みが口いっぱいに広がります。スープには山口県産の手羽先を使用し、じっくりと煮込むことで濃厚ながらも重すぎない絶妙な味わいを生み出しています。
うどんに添えられた炙り鶏皮は、パリッと香ばしく仕上げられ、スープと絡めるとさらに深みのある味に。鶏皮の旨味と豆乳スープのクリーミーさが、絶妙なバランスで融合しています。
鶏のスープ作り方は、手羽先をハサミで切って、骨から出汁が出るように、じっくり煮込みます。
火にかけたり、冷ましたりを2日間繰り返し、濃い旨味を引き出すそうです。 手間暇かけて作られたスープは、奥深いコクと旨味が凝縮されていますよ。
うどんの具材は、ホロホロになるまで煮込まれた手羽先と真っ白な温泉卵。
炙った香ばしい鶏皮に、糸唐辛子や食べるラー油などの薬味がアクセントになっています。
味変で楽しむ!柚子胡椒&食べるラー油
「味変もぜひ楽しんでください」と直樹さん。
まずは緑色の柚子胡椒をひとさじ。ピリッとした柚子の香りがスープのコクを引き締め、新たな味わいが生まれます。
さらに、食べるラー油を加えると、ピリ辛のアクセントが加わり、また違った美味しさに。
締めにはご飯を投入し、リゾット風に。「豆乳スープを最後の一滴まで美味しく味わってほしい」という思いから生まれた食べ方です。スープが染み込んだご飯は、まろやかで奥深い味わい。満足感たっぷりの一品でした。
鶏肉がゴロゴロ! ふわとろ卵の「りん丼セット」
もうひとつの看板メニューは「りん丼セット」。
りん丼セット 1,350円
うどんと同じく、豆乳と鶏のスープをベースに、甘めの味付けに仕上げた親子丼です。
ゴロゴロと入った鶏肉は、噛み締めると肉汁がジュワッと溢れ出すほどジューシー。ふわとろの卵は、角が取れて丸くなったような優しい味わいです。
そこに、食べるラー油のピリッとした辛さが加わり、味のバランスが絶妙です。
親子丼の作り方は、まず玉ねぎを炒め、鶏もも肉を加えて醤油やみりんなどで味付けをします。
ご飯の上に盛り付け、2段階に分けて卵を投入することで、ふわとろ感を演出。
最後に食べるラー油などの薬味を添えたら完成です。
互いを思いやる夫婦が作る、優しい味
「ひなとりん」は、ご夫婦で営まれています。
以前は防府市でお好み焼き屋さんを営んでいましたが、息子さんに店を譲り、自分たちのペースで、楽しいお店を作ろうと「ひなとりん」をオープンしたそうです。
「毎日、楽しかった、幸せだったと言ってくれるので、ここでお店をさせてくれてありがとうと伝えています」と語る智恵子さん。
直樹さんは、「奥さんがホールをこなしてくれるからこそ、集中して料理ができる」と話します。
互いを思いやる気持ちが、優しい味わいのうどんと親子丼を生み出しているのでしょう。
「ひなとりん」で、心も体も温まる、優しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
★今回の内容は、2025年2月11日放送、yab山口朝日放送『You!どきっ』のコーナーを記事化したものです
★「ひなとりん」はこちらでも紹介しています。