谷中・上野|大福を買うならココ!竹隆庵岡埜の「こごめ大福」の実食レポと魅力を紹介
台東区は、観光スポットだけでなく美味しいスイーツが揃うエリアとしても知られています。
その中でもひと際注目を集めるのが、地元で愛され続ける老舗「竹隆庵岡埜(ちくりゅうあんおかの)」の名物『こごめ大福』です。
本記事では、竹隆庵岡埜の歴史や、実際にこごめ大福を食べて感じた魅力を徹底レポート!甘党の方はもちろん、甘さ控えめが好きな方にもおすすめの『こごめ大福』の秘密に迫ります。
竹隆庵岡埜とは?
竹隆庵岡埜(ちくりゅうあん おかの)は、昭和33年創業の老舗和菓子店です。
下町風情あふれる根岸柳通りと御行の松通りが交わる角に本店を構えています。
その名が台東区の地元住民に広く知られているのは、和菓子づくりにおける一貫したこだわりにあります。
竹隆庵岡埜の看板商品である『こごめ大福』のルーツは、江戸時代の寛永期に遡ります。
当時、台東区根岸周辺は音無川の清らかな流れに恵まれ、のどかな庶民の街として栄えていました。この地で収穫される上質なお米を使った「こごめ餅」が、庶民の間では大好評。
江戸時代中期、音無川近くの茶屋がこの「こごめ餅」に餡を包み、上野輪王寺宮の公弁法親王に献上したところ、大いに称賛され、『こごめ大福』と命名されました。この名前と共に、『こごめ大福』は庶民の茶菓子として広く親しまれるようになりました。
竹隆庵岡埜は、この古き良き時代の根岸を語り継ぐと共に、伝統技法と現代の味覚に合わせて改良を重ねています。江戸の風情を感じさせる一品であり、手土産やお茶請けとして多くの人々に愛されています。
竹隆庵岡埜の『こごめ大福』の魅力
「こごめ餅」とは?
こごめ大福で使われる「こごめ餅」は、餅米とうるち米を混ぜた餅であり、普通の餅に比べて歯切れがよく、ご飯のつぶつぶ感が魅力です。
竹隆庵岡埜では、お彼岸やお盆に合わせて新米を使用するのがこだわりであり、そのために餅米は出荷の早い千葉産を使用しています。農家の方とコミュニケーションが頻繁に取れるのも千葉産である理由のひとつです。
『こごめ大福』へのこだわり
竹隆庵岡埜の看板商品である『こごめ大福』は、素材への徹底したこだわりにあります。
素材の産地は固定せず、その年でとれた最良のものを厳選しています。竹隆庵岡埜の味に合った素材をブレンドすることもあるそう。季節ごとの気温や湿度に応じて水分量を調整するなど、繊細な職人技も光っています。
餡子(あんこ)に使われる砂糖には、一般的な上白糖ではなく、不純物がほとんどない純度約99%の「ざら(白ざら糖)」を使用し、使うお水はアルカリイオン水のみ。よもぎは茨城や群馬産の国産素材を使用するなど、すべてにおいて厳選された国産の材料を採用しています。
大福餅という名前は、「福がたくさんくるように」という願いが込められ、大きなものが主流でした。中には120gもの大福餅もあったようです。それが時代とともにサイズが小さくなりましたが、竹隆庵岡埜の『こごめ大福』は、今も大きく、重量感たっぷり。そのサイズ感と風味豊かな餅、上質な餡子が、『こごめ大福』が愛され続ける秘密でしょう。
『こごめ大福』の実食レポート!実際に食べてみた感想
竹隆庵岡埜の『こごめ大福』の歴史や愛され続けるワケをご紹介しました。さて、ここからは実際に食べてみた感想レポートをお伝えします!
ひと口目|ボリューム感ある見た目と頬張るしあわせ
まず先ほどもご紹介した通り、ずっしりとした重みがありボリューム感のあるフォルムが食欲をそそります。そのサイズが思わず大きなひと口で頬張りたくなります。
そして、『こごめ大福』を豪快に頬張ると、まず感じるのが、少し塩味がきく「こごめ餅」のモチモチとつぶ感がのこる食感。それと、つぶの存在感がしっかりある上質な甘さの粒あんが合わさり、風味豊かに口の中に広がります。
ふた口目から|飽きない「大福」をたっぷり堪能して大満足
ふた口目、甘さが広がった口の中に、また塩味あるこごめ餅が入り、その後にくる餡子の甘さと重なって、最後のひと口まで飽きずに食べ続けられます。
また、ボリュームもあるため、ひとつで食べごたえ十分。しかし、さらにもうひとつ!と思わせる、軽やかさと後を引く美味しさが『こごめ大福』の魅力です。
感想
『こごめ大福』は、上質な素材で作り上げられており、そのボリュームと味にファンが多い大福です。そのため、甘いものが苦手といった方にも、おすすめできる大福であり、歯切れがいいこごめ餅は、子供からご年配の方まで楽しめます。
『こごめ大福』は、白い大福と若草色のよもぎの風味を感じる大福の2種類あります。どちらも価格は1個360円(税込)。2個で700円(税込)、4個で1,400円(税込)なので、購入の際はどちらの味も購入するのがおすすめです。
また、竹籠入りの用意もあります。竹籠に入った『こごめ大福』は見た目にも豪華なので、手土産や差し入れなどにも好適です。
「上質な和菓子が食べたい」「大事な方への手土産を探している」など、台東区で大福を買うなら、ぜひ竹隆庵岡埜の『こごめ大福』を検討してみてください!
竹隆庵岡埜のお店情報
竹隆庵岡埜は、台東区に5店舗、荒川区に2店舗、千代田区に2店舗、松坂屋上野店に店舗を構えています。台東区の5店舗の情報とアクセス方法をご紹介します。
本店
所在地:東京都台東区根岸4-7-2
営業時間
8:00~17:00
8:00~16:30(日・祝)
【水曜日・元旦は定休日】
アクセス
<電車のご利用>
【JR 山手線 鶯谷駅】南口・北口改札 徒歩7分
【日比谷線 入谷駅】竜泉方面改札 出口3、4 徒歩7分
<お車のご利用>
首都高速「入谷」出口から3分(根岸柳通り/根岸4丁目交差点角) ※駐車場2台あり
鶯谷北口店
所在地:東京都台東区根岸1-6-9
営業時間
10:30~17:30
【日曜日・月曜日・年始は定休日】
アクセス
<電車のご利用>
【JR 山手線 鶯谷駅】北口改札 徒歩1分
言問通り北口交差点角
入谷店
所在地:東京都台東区松が谷4-28-3
営業時間
9:30~17:00
【水曜日・元旦は定休日】
アクセス
<電車のご利用>
【日比谷線 入谷駅】入谷交差点方面改札 徒歩3分
【JR 山手線 鶯谷駅】南口改札 徒歩15分
言問通り 中入谷交差点南 中入谷バス停前
上野店
所在地:東京都台東区東上野3-9-1
営業時間
9:30~17:00
【土曜・日曜・年末年始は定休日】
アクセス
<電車のご利用>
【日比谷線・銀座線 上野駅】2、3出口 徒歩3分
【JR 上野駅】中央改札 徒歩5分 永寿総合病院前
新御徒町店
所在地:東京都台東区小島2-20-7
営業時間
9:30~17:00
【日曜・年始は定休日】
アクセス
<電車のご利用>
【都営大江戸線 新御徒町駅】A3出口 徒歩2分(白鷗高等学校方面出口 信号向側)
【日比谷線 仲御徒町駅】徒歩5分
春日通り元浅草1丁目交差点ワキ
こごめ大福で癒されるひとときを
台東区を訪れる際には、ぜひ竹隆庵岡埜の『こごめ大福』を手に取ってみてください。伝統の技と厳選された素材で作られた『こごめ大福』は、口いっぱいに広がるこごめ餅の風味と上品な粒あんの甘さが絶妙で、心まで癒されるひとときをもたらしてくれます。
贅沢な和菓子として自分へのご褒美に、また特別な方への手土産にも最適です。歴史ある下町の風情を感じながら、ぜひ『こごめ大福』で和菓子の奥深い味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか?