『グラディエーターII』リドリー・スコット&ポール・メスカルが早くも再タッグ、新作映画『ザ・ドッグ・スターズ』2025年春にも撮影か
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』の巨匠監督リドリー・スコットと主演ポール・メスカルが、新作映画『ザ・ドッグ・スターズ(原題)』で早くも再タッグを果たす見込みであることがわかった。米などが報じている。
ピーター・ヘラーの同名小説(邦訳版『いつかぼくが帰る場所』早川書房刊)を原作に、脚本は『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)『ツイスターズ』(2024)などのマーク・L・スミスが執筆。製作は20世紀スタジオと、スコット率いる製作会社Scott Free Productionsが務め、プロデューサーにはスコット&スミスのほか、『グラディエーターII』のマイケル・プルス、『ミッドナイト・スカイ』(2020)のクリフ・ロバーツが名を連ねた。
舞台はパンデミックのためアメリカ社会が壊滅した近未来。コロラド州の廃墟と化した空軍基地で、民間人のパイロットが、愛犬と元海兵隊員との孤独な生活を送っていた。2人はそりが合わないが、うろつく侵略者を撃退するために互いを頼っている。ところがある日、1956年型セスナ機の無線機の通信がパイロットの心に火をつけた。外の世界には、まだ人間の希望が残っているのかもしれない──。すべてを危険にさらしながら、彼はノイズに途切れた手がかりを追って大空に飛び立つ。
報道によると、メスカルは『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』の主人公ルシアス役に続き、本作でも主演俳優として契約交渉中。多忙を極めるメスカルだが、舞台『欲望という名の電車』のイギリス&ブロードウェイ公演を終えたあと、2025年春から本作の撮影に入ると報じられている。
スコットの次回作はビー・ジーズのになるとみられていたが、Deadlineによると『ザ・ドッグ・スターズ』が先行し、ビー・ジーズの伝記映画は2025年秋に撮影される見込み。ただし、米は「ビー・ジーズの伝記映画が先になる」と伝えているため、撮影順をめぐる報道には矛盾が生じている。
ちなみに『グラディエーターII』出演に際して、メスカルはスコットとZoomで30分だけ会話したことで主演に抜擢されたといただけに、スコットは特別なものをメスカルに見出しているのかもしれない。過去にはデンゼル・ワシントンやマット・デイモン、アダム・ドライバーらがスコットの作品に複数回起用されてきたが、メスカルも名優たちに続く形となるだろうか。続報を待ちたい。
映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は2024年11月15日(金)公開。
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Text: Yuka Shingai, 稲垣貴俊