三岐鉄道、新型車両「5000系」導入発表 JR東海から譲受した211系どう変わった?
JR東海で活躍していた211系電車が、三岐鉄道へ渡った――昨年、鉄道界隈を賑わせたビッグニュースです。
三岐鉄道は2024年7月に「三岐線用車両譲受について」と題したリリースを正式に発表。JR東海から211系電車3両編成30両を譲受したこと(営業用24両)、同社線での運用に必要な改造工事を実施し、2024年度以降に順次投入していくことを明かしていました。
【参考】三岐鉄道が211系電車を譲受 三岐線の既存電車を置き換え
https://tetsudo-ch.com/12966642.html
新型車両「5000系」デビューへ
そんな211系の続報です。三岐鉄道は2025年3月10日、三岐線用に新型車両「5000系」を導入すると発表しました。JR東海から譲受した211系(5000代)を改造のうえ投入するもので、車内の快適性向上や利用者への情報提供の充実を図ったといいます。
これからの三岐線を担う新しい顔が、こちら。
編成数は3両編成8本(計24両を順次投入予定)、運行線区は三岐線近鉄富田~西藤原間。乗務員教習ののち、5月中の営業運転を予定しているといいます。既存車両については順次廃車となりますが、営業終了時期は未定です。
5000系の主な特徴は以下の4点です。
(1)車内の扉上部3カ所に停車駅や乗換案内等を表示するディスプレイを設置。
(2)非常通報装置(通話型)を各車両に1カ所設置(車椅子スペースにも設置)。
(3)座席や床面を一新し、LED化により明るく快適な車内環境を提供。
(4)日本語、英語による自動放送を実施。始発発車後・終点到着前に柳田淳記さんが作曲された車内メロディを導入します。
車内メロディの曲名は、上り(富田方面)が、伊勢湾の海・風・光を表現した「きらめきの海風」。下り(藤原方面)は鈴鹿山脈の温かみを表現した「山のおくりもの」となります。