【西武】西口文也監督インタビュー 1軍初登板を果たした山田陽翔投手への想いを語る
4月4日放送のライオンズナイターでは、みずほPayPayドーム福岡のソフトバンク―西武1回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの西口文也監督にインタビューした模様を放送した。4月3日の楽天戦、渡部聖弥選手への印象について訊いた。
――仙台での対楽天、3連戦の予定でしたが雨天中止が重なり1試合のみになってしまいました。2試合の雨天中止は想定していましたか?
西口「2試合も流れるとは思っていなかったですし、『火曜日(4月1日、対楽天1回戦)はできるかな』と思っていたので、予想外の雨でした」
――火曜日、水曜日と隅田知一郎投手の登板が連続で流れてしまいましたが、3日連続で先発をスライドさせるのは難しいですか?
西口「難しいのもありますし、来週の木曜日に試合がないことも踏まえて」
――昨日の試合(4月3日、対楽天1回戦)で先発した上田大河投手の投球はいかがでしたか?
西口「気持ちが入った粘りのある投球でした」
――上田投手は5回を投げ、97球、被安打4、3奪三振、無失点。1点リードのなかで交代を決断されましたが、西口監督のなかでどのような想いがあったのでしょうか?
西口「球数が多かったのですが、1点を取りましたし何とか勝ちをつけてあげたいという想いのなかで、『5回まで頑張ってくれ』という感じで見ていました」
――6回裏、3番の小郷裕哉選手、4番の辰己涼介選手の中軸に対して、2番手は羽田慎之介投手でした。西口監督はどのようなことをイメージしてマウンドへ送り出したのでしょうか?
西口「前のイニングが3人で終わって1番の宗山(塁)からになった時は、ランナーに出て足を使われたら羽田よりも(佐藤)隼輔のほうがいいと考えていたのですが、小郷からというところで羽田でも行けるかなと思いました」
――打ち取った当たりがヒットになる不運も重なりましたが、羽田投手の出来栄えはいかがでしたか?
西口「狙ったところにあまり投げ切れていなかったです」
――試合中盤に僅差でリードをしている展開が来たら、今後も羽田投手を起用することもありますか?
西口「もちろん。打順の巡り合わせとかであると思います」
――羽田投手にとっては大きな経験になりましたね。
西口「そうですね。1点差の展開で先頭打者に四球を与えたことで自分を苦しめてしまったので、そこはいい経験としてまた次につなげてくれたらいいかなと思います」
――昨日の楽天戦で初めて先制点を奪いました。2アウト、1塁からの渡部聖弥選手がタイムリー3ベースを放ちましたが、渡部選手のバッティングをどうご覧になっていましたか?
西口「聖弥のいいところで、積極的に高めの球をうまく捉えてくれて非常によかったと思います」
――渡部選手はルーキーながらも開幕戦から4試合連続安打、15打数6安打で4割、三振はわずかに2つです。西口監督が開幕前におっしゃっていた「聖弥は本当に三振が少ない」ということが結果として出ていますが、確実性が高いと考えていいのでしょうか?
西口「そうですね。オープン戦から見ていてもあまり三振をしない打者です」
――渡部選手は守備でも5回裏、同点のピンチでレフトからのダイレクトバックホームを見せたのですが、ベンチからご覧になっていていかがでしたか?
西口「セーフになるタイミングだったのですが、ストライク送球で本当にレーザービームな感じでした。小雨も混じって芝生も濡れている状態のなかでよくいいボールを投げてくれました」
――山田陽翔投手がついに1軍デビュー(4月3日、対楽天1回戦)を果たしました。1回、18球、被安打1、無失点でした。評価はいかがでしょうか?
西口「少しストライクとボールがはっきりする球もありましたが、抑えてやろうという気持ちが入った球をどんどん投げ込んでいるように見えて、しっかりとゼロに抑えたことで本人にとっても自信になったと思いますし、本当によかったと思います」
――先日の必勝祈願で、西口監督は「やるからには勝たなければ面白くない。勝たなければ意味がない。勝ちにこだわる」とおっしゃっていました。ここまで4試合戦ってきて、監督としてどのようなことを考えていらっしゃいますか?
西口「全然面白くないです。若い選手にとってはいい経験になっていますけど、そういうことばかりも言ってられないです」
――このあとのソフトバンク戦(4月4日、1回戦)は両チームともに開幕投手が投げ合います。勝つためのポイントはどこにあるのか教えてください。
西口「ポイントは打線ですね。どれだけ早い回に今井を援護できるかにかかってくると思います」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー