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咽頭結膜熱 秦野管内で警報レベル 全国で流行、県も注意喚起〈秦野市〉

タウンニュース

神奈川県内の47週の定点当たり報告数

子どもに多く、主に夏に流行のピークを迎える咽頭結膜熱が全国的に流行している。秦野と伊勢原を管轄する平塚保健福祉事務所秦野センター管内の定点あたり報告数も、47週(11月20日〜26日)で警報レベルの3・0に達した。

咽頭結膜熱は、発熱、咽頭炎、眼症状を主とする小児の急性ウイルス性感染症。アデノウイルスが原因病原体であり、感染経路は接触感染、飛沫感染、経口(糞口)感染。学校保健安全法では第二種の学校感染症に位置づけられ、主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止となる。

6月から7月にピークを迎えることが多い感染症だが、今年は全国で例年患者報告数が減少する第33週(8月14日〜20日)から増加に転じ、第42週(10月16日〜22日)の報告数は2・16で過去10年で最も多い数値に。第45週(11月6日〜12日)に警報レベルの3を超える3・23となり、第47週(11月20日〜26日)では3・54となった。

神奈川県では47週に警報レベルの3に迫る2・94まで数値が増加。平塚保健福祉事務所秦野センター管轄では、43週(10月23日〜29日)に1・50の数値を記録し、47週に警報レベルの3に達した。47週に県内で警報レベルを超えている保健福祉事務所・保健所の管轄エリアは秦野を含めて4地点で、厚木が最も多い7・42、次いで茅ヶ崎5・43、川崎5・24、秦野3・0となっている。

手洗いなどで対策を

結膜炎の症状があるときは、目を擦った手にもウイルスが付着するという咽頭結膜熱。症状がなくなっても糞便中に1カ月程度ウイルスが排泄される。神奈川県衛生研究所では、石鹸と十分な流水による手洗いを行い、タオルの共有を避けることや、ドアノブなどの共用部の拭き掃除など予防対策を呼びかけている。

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