破水→自然分娩できず→吸引分娩できず→緊急帝王切開に。思った以上に壮絶な経験になり辛かった【たまひよ 出産体験談】
こんにちは。たまひよONLINE編集部です。
たまひよのアプリ「まいにちのたまひよ」のルームに寄せられたみんなの「出産レポート」から、はるかぜさんの出産体験談をお届けします。
【出産レポ】長文、難産です。
38w1d/初産/155cm/+8kg/3,112グラム/男の子
破水→自然分娩できず→吸引分娩できず→緊急帝王切開
(微弱陣痛、陣痛促進剤点滴、会陰切開、回旋異常、出口部停滞)
妊娠期間を通してつわりほぼゼロ、牧場で働いていることもあり破水の前日まで毎日15,000歩くらい歩いていました。体力やタフさには根拠のない自信を持っていたのですが
【経過】
○6月29日
37w5d
結果的に最後の健診になる。子宮口1センチ、内診グリグリなし。
「赤ちゃんが上を向いて子宮に顔をくっつけている」と言われる。母が私を産んだとき、同じパターンで緊急帝王切開になっているのでこれは帝王切開あるかもなと思う。
「赤ちゃんには問題ないから安心してくださいね」と言われつつ、次回の健診欄に骨盤レントゲン(必要な人しか実施しないと言われていた)のスタンプを押され、何かしらの懸念があることを察する。
○7月2日
38w1d
●05時05分
身体の中から「プッ」と音がしてじんわり何かが出た。寝ぼけて、朝から力強いキックだなーと思うが、いやこれ破水だわと慌ててトイレへ。
おりものシートがピンクに染まる+その後鮮血と粘液を確認して破水を確信。夫には朝の作業を終えてから病院に来るように伝える。
06時00分
病院に連絡し、実母に送ってもらう。まさかのガソリン切れで大慌て。本当は「この日に給油しようね」と話していた。たまたま携行缶に入れたものがあったからそれで走れたけど、なかったら大変なことになっていた。車社会の皆さんはいつも以上にこまめな給油をオススメします、、
行きにコンビニでおにぎりと飲み物を買う。食欲なくひとつしか食べられず。最後の食事になる。
陣痛が定期的に来る。間隔を測るまでもなく次の波が来るのでちょっと焦る。
●07時15分
病院着、破水確定でLDRへ。子宮口2〜3センチ。痛みはわりと強く、おしゃべりする余裕はない。
●09時30分
まさかの子宮口8センチ。「午前中に産まれちゃうかも!」と言われ浮かれる。
陣痛は相変わらず痛い。2〜3分間隔で来るのでひと息つけない。呼吸を数えてやり過ごす。
●10時30分ごろ?このあたりから曖昧
夫が到着、実母と交代。最初は陣痛が痛くてヒンヒンしていたが、少しずつNSTで見る陣痛のピークが下がっていく。合間にウトウトできるくらい間隔が開く。
微弱陣痛ということで促進剤の点滴が決定、同意書にサイン(夫が)。「痛いよねえ、早く促進剤入れて出してもらいたいねえ」と言う夫に優しさを感じる。
お昼ごはんは出たが食べられるわけもなく、夫が完食。
●14時00分ごろ
子宮口全開。終わりが見えず疲れてくる。これまでに何度か内診あり、どうやら赤ちゃんの向きが悪い&私の骨盤が狭くてうまく通れない模様。産瘤(狭いところを通ろうとしてできるこぶ)ができているらしい。
このころ陣痛ピーク。腰の真ん中に如意棒が出現し、それが伸びて内側から腰を破壊されるような痛みのあとに、いきみたい感覚がくる。勝手に手足に力が入る。ヨッシーのふんばりジャンプみたいな声が出る。笑
私は赤ちゃんを回旋させるためか基本的にいきみたいだけいきんでOKだったので、いきみ逃しはほぼゼロ。
「お産しましょう!」と言われ陣形が変わり、いきみまくるが赤ちゃん降りて来られず中断、ふたたび四つん這いで陣痛に耐えるよう言われる。絶望
●16時00分ごろ
子宮口全開から2時間経ち、これ以上頑張ると母子ともに危ないため吸引分娩、それでも無理なら帝王切開で決着をつけましょうと言われる。やっと終わりが見えた、、
またしても陣形が変わり、医師3人+助産師さん4人くらい大集結。膣に手と吸引カップを突っ込まれ赤ちゃんの頭をはめる、何されてるのかわからない恐怖と物理的な痛み、陣痛が合わさって大絶叫。たぶんこのときに会陰切開もされてる。
そして私の「いきみたいです!」を合図に院長がおなかに乗っかり引っ張る!引っ張る!痛すぎる!!!骨盤を広げるために左右の足を1人ずつ助産師さんが抱えてカエルポーズをさせられておりそれもきつい!!!
さらに声を出しちゃダメ(いきみが逃げるため)と言われ呼吸を止める、頭が真っ白になり意識が飛びそうになる。これ以上息止めてたら死ぬ!!!!!くらいのタイミングでスポーンとカップが抜けてしまい、みんなしょんぼりする。
まさかのこれをあと2回やり、息も絶え絶えで帝王切開の説明を聞き同意書にサインする(夫が)。すさまじい勢いで剃毛など準備される。会陰切開の傷もこのときあらかた縫ったみたい。会陰は麻酔するときちくっとした程度であとは切開も縫合も何も感じなかった。「手術室入ったら痛みはなくなるからね、そこまで頑張ろうね」と励まされる。夫とはここでお別れ。
●16時15分ごろ?
院長に丸めるのを手伝ってもらいエビのポーズ。この間にも陣痛が定期的に来て唸り続ける。ウンチ出るかもと思いながらもいきみを逃せずいきみまくる(出なかった)。
なんとか麻酔が入り、右足からじんわり麻痺していく。痛みからの解放、長かった、、
●16時53分
体感わりと早く赤ちゃん誕生。産声が聞こえて安心する。吸引で頭が伸びてるけどすぐ治るよ〜といろんな人に言われる。めちゃくちゃ近眼で処置されてる赤ちゃんがあまり見えなかったが、途中で神助産師さんがメガネをかけさせてくれた。かわいいーーー!!!
●17時30分ごろ?
おなかと会陰の縫合が終わり、回復室でひと晩休む。破水からここまでおにぎりひとつと水500mLくらいしか口に入れておらず、翌朝まで飲食禁止なのが辛かった、、途中ブクブクだけさせてもらった。
みんなが言ってた足のポンプはこれかーと思いながらじわじわ麻酔が切れるのを待つ。痛み止めの効果もあり家族や友達にLINEできる程度には元気。ウトウトして朝を迎える。
夜に37.7℃の発熱があった+酸素飽和度の数値が悪く隔離措置になってしまい、しばらく孤独だった笑
【お産を終えて】
思った以上に壮絶な経験になり、自分でも驚いています。産んだら忘れる痛みって言うけど、私はしばらく勘弁かなと思ってるくらい辛かった。
前駆陣痛やおしるしがなくても私みたいに突然お産になることもあるので、早めに準備しておくに越したことはないです。
みなさんが健やかに出産できるよう応援しています。
長文読んでくださりありがとうございました!
いかがでしたか? たまひよのアプリ「まいにちのたまひよ」では、もっとたくさんの「出産レポート」を読むことができます!
●この記事は個人の体験記です。
●記事の内容は2024年7月の情報で、現在と異なる場合があります。