松明調進777回 記念入場券 12日から近鉄名張駅で販売
「伝統行事に関心を」
お水取り(修二会)で使うたいまつを三重県名張市赤目町一ノ井の極楽寺から奈良市の東大寺へ寄進する3月12日の「松明調進行事」が777回目を迎えるのに合わせ、昨年からたいまつを運ぶ臨時列車を運行している近鉄が記念入場券を販売する。200セット限定で、期間は同日から4月30日まで。
同行事に携わる伊賀一ノ井松明講(森本芳文講長)では、2023年までは徒歩やバスなどでたいまつを運んでいたが、昨年は初めて貸切列車で赤目口駅から近鉄奈良駅へ向かい、東大寺までの約1・5キロを徒歩で運んだ。臨時列車で同行する一般向けのツアーは今年も実施される予定だ。
記念入場券は、伊賀地域にある近鉄大阪線の8駅を管轄する名張駅(名張市平尾)が企画。たいまつを積み込む赤目口駅と近鉄奈良駅の大人・小人用1枚ずつの硬券4枚で、販売価格は540円。窓口は名張駅東口出札のみで、受付時間は午前5時30分から午後11時20分まで。
前名張駅長として企画に携わってきた名張列車区長の久保博嗣さんと現駅長の姫子松伸浩さんは「記念入場券を購入頂くことで、伝統ある行事に関心を寄せてもらえたら。私たちができる方法で盛り上げ、いつまでも行事が続いていくことを願っている」と期待を込めて話した。
問い合わせは名張駅(0595・63・0269)まで。