市歴史博物館 開館30周年イヤー迎える 「市民の支えに感謝」
市歴史博物館=中川中央=は、原始から開港期までを中心とする約3万年の市域の歴史を扱う博物館として1995年1月31日に開館し、今年で30周年の節目を迎える。佐藤信館長は「市民の皆様の支えで30年間『知の拠点』として、運営を続けてこられた」と感謝を述べた。
開館のきっかけは81年の「よこはま21世紀プラン」。第1次実施計画で、考古資料館構想が組まれ、85年の第2次実施計画で歴史博物館構想が練られた。89年に博物館建設の基本計画が策定され、94年2月に建物が竣工。約1年かけて開館に至った。
同館は「横浜に生きた人々の生活の歴史」を基本理念に、それに則した調査研究、展示、講座、身近な情報の提供、市民参加の体験学習などを実施。およそ11万点の収蔵品を所有している。
佐藤館長は「今年は歴史劇場のリニューアルやアプリを活用した展示の解説など、色々な分野での試みを始める予定。またボッシュ社や区民文化センターとの連携強化を図り、文化・歴史の発信に努めていきたい」と先を見据える。
記念講演会も
同館は、2月1日(土)に開館30周年記念講演会「横浜三万年の歴史の軌跡〜横浜市歴史博物館のこれから〜」を開催する。同館の開館や展示に深く携わった人物を迎え、これまでの歴史を振り返るとともに、これからの進めべき方向、横浜3万年の歴史について講話が行われる。
午後1時から4時50分。参加費は1000円。申し込みは1月22日(水)までに同館HPから。定員は170人。
問合わせは同館【電話】045・912・7777。