JR藤沢駅 市歌が発車メロディに 10月1日から使用開始
JR藤沢駅の東海道線発車メロディーが10月1日(火)から、『藤沢市歌』に変わる。東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)横浜支社が先月26日に発表した。発着番線でアレンジが加えられており、9月22日(日)の「市民まつり」で本格運用を前にお披露目も行われる予定だ。
市のシティプロモーションの一環として企画され、同支社の協力で実現した。地元にゆかりのある曲を発車メロディーにすることで、藤沢への愛着を高めてもらうことなどが目的。
使用されるのは同駅3番線(東海道線上り)と4番線(同下り)。10月1日の初電から使用され、利用者が番線を区別できるように、上下線でメロディーに異なるアレンジが加えられる。
使用開始を前に、9月22日の「第49回藤沢市民まつり」で発車メロディーのお披露目が行われる。会場は同駅南口ロータリー付近で、時間は午前10時頃。同支社によると、東海道線の周辺駅では辻堂駅が『浜辺の歌』、茅ヶ崎駅が『希望の轍』を発車メロディーに採用している。
知ってる?市歌
発車メロディーに採用された藤沢市歌。画家の鈴木政輝氏が作詞、美空ひばりさんへの楽曲提供で有名な米山正夫氏が作曲を手掛け、1950年に市制10周年を記念して制定された。70年以上の歴史がある一方、若い人からは「存在を知らなかった」という声も。
市歌について市秘書課では、「過去には市民パレードや小学校の音楽の授業でも使用されていた」と話すが、次第に使われなくなっていったという。現在は、市民からの電話を受け付けるコールセンターの待ち受け音や、20歳を祝うはたちのつどい会場で使用されている。多くの人に市歌に触れてもらおうと、市ではピアノ伴奏による動画も作製しており、市ホームページで公開している。発車メロディーでの使用に同課では「市歌を知っていただくきっかけになる。藤沢への思いがこもった歌詞から、郷土愛を高めてもらえたら」と話す。