麻生区予算 「次の100年」への一歩に レガシー事業などに注力
川崎市は、3月19日に可決した2025年度当初予算で、麻生区役所が関わる事業に使われる「麻生区区づくり推進事業費」に、前年度比約5916万円増となる10億6558万4000円を計上した。市制100周年のレガシーを継承するため、区の芸術・文化・農業・環境などの地域資源を活用した事業を拡充する。40周年を迎える麻生音楽祭、福祉まつりや区民まつりの開催、地域防災力の向上などにも力を入れる。
麻生区では、地域課題を解決するための取り組みとして「芸術・文化」「農と環境」「子ども・子育て」「安全・安心」「コミュニティ」「支え合い」「区役所サービス向上」―の7つの主要項目を定め、まちづくりを進めていく考えだ。
「つながり」継続
主な取り組みとして、市制100周年のレガシー事業を実施する。その一つとして「イメージアップ推進事業」(文化・芸術)に、前年度比約278万増となる約436万円を計上。まちづくり団体「新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム」を中心に、昨年度実施した市制100周年記念の取り組みを契機に結び付いたさまざまな団体や企業、個人の連携強化を図る。公共施設を使用した企画などを想定している。
加えて、「農と環境を活かした連携事業」(農と環境)には402万円(前年度比59万円増)を投じる。都市住民が農山漁村を訪れ、自然環境や農林水産業などを体験する「グリーンツーリズム」の拡充など麻生区の農業資源、環境資源を活用した取り組みを推進。市が農業振興地域と位置付ける黒川・岡上・早野地区や農業関連施設を訪問するきっかけづくりを図る。「収穫体験などを通して、麻生区の魅力を知っていただく機会にしたい」と担当者は話す。
レガシー事業以外では毎年6月から7月にかけて開催される「麻生音楽祭」が今年、第40回の節目となることから、ロゴマークの刷新など開催の機運向上に力を入れる。
「地域防災力の向上事業」については防災訓練や避難所運営会議を実施して自主防災組織の育成や支援を図り、区民アンケートでも要望の多かった災害に強いまちづくりに向けた取り組みを進める。加えて避難所の備品の拡充なども予定する。
あさお福祉まつり、あさお区民まつりなども継続して実施する。
予算について、区の担当者は「次の100年に向けて歩みを進める。101年目のステップを着実に踏み、住み続けたい魅力あるまちにしていきたい」と話す。
なお、同推進事業費の増額に影響しているのは麻生区内にある道路や水路の維持補修に係る事業費で、合わせて5億9795万円(前年度比8700万円増)。