「ザ・ペンギン」第3話で『ザ・バットマン』のトラウマ描写、実際の災害を研究
ドラマ「THE PENGUINーザ・ペンギンー」第3話『ブリス』では、映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』(2022)の出来事が、あるキャラクターのフラッシュバックとして再登場した。このフラッシュバックシーンの詳細について、エピソード監督のクレイグ・ゾベルが語っている。
この記事には、「THE PENGUINーザ・ペンギンー」第3話『ブリス』のネタバレが含まれています。
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映画のクライマックスを別視点で
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この記事には、「THE PENGUINーザ・ペンギンー」第3話『ブリス』のネタバレが含まれています。
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映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』(2022)のラストでは、リドラーがゴッサム・シティの防波堤を爆破して洪水を起こし、街全体に甚大な被害をもたらした。スピンオフ「THE PENGUINーザ・ペンギンー」の第3話は、この出来事をビクターの視点で描いたシーンから始まる。
その日ヴィクターは市役所の花火を見るため、恋人のグラシエラや友だちと建物の屋上に集まっていた。すると突然、街のあちこちで爆発が起き、大規模な洪水が発生。これによって彼は家族を失ってしまう。
米のインタビューで、洪水のシーンをビクターの視点で再訪したことについて、感想を求められたゾベル。「あれがいかに様々な面で破滅的なものになるか見るのは、とても興味深かったです。これは初めて本格的に階級の話を始めたシーンであり、スーパーヒーローの物語ではあまり見られないと感じたシーンでもあります」と語っている。
ゾベルは同シーンを撮影するにあたって、実際の災害事故を参考にしたという。「ニューオーリンズを襲ったハリケーン・カトリーナについて念入りに調査しました。またドイツで起きた洪水についても調べ、実際に何が起こったのか、どれほどの被害をもたらすものかを調査しました」。
作中の水害やその影響がリアルに描写されているため、日本人にとっては東日本大震災の津波を連想させるため注意が必要だ。『ザ・バットマン』でも、日本公開前にワーナー・ブラザーズのSNSで水害シーンへの注意喚起が行われていた。
そして物語の後半では、クラブで流れる大音量の音楽がトリガーとなり、ビクターがパニック発作を起こしてしまう。この描写について、ゾベルは「彼がパニック発作を起こしていることが伝わればいいなと思っています。周囲はドラッグをやっていますが、彼もやってるとは考えてほしくない」として、次のように説明している。
「彼が抱えているのは、別の問題です。何らかのトラウマ反応を持つ人々は、大きな音やその他の要因で、トラウマが再発することがある。[中略] それが、このシーンで彼に起こっていることです。」
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