江嶋綾恵梨[インタビュー]3D映像が観られる初のデジタルヨガブック完成!「身体と気持ちがどう変わるか体験してほしい」
26時のマスカレイドの解散後、ヨガインストラクターとして活動している江嶋綾恵梨が、デジタルヨガブック『身体と気持ちが変わる 癒えるヨガ 腰痛改善編』を本日6月6日(木)にリリースした。
同書は、『身体と気持ちが変わる 癒えるヨガ』シリーズの第1弾。“腰痛改善編”を皮切りに、“肩こり改善編”(発売日:6月22日(土))、“安眠編”(同・7月6日(土))、“疲労回復編”(同・7月21日(日))、“仕事中にできるちょこっとヨガ編”(同・7月21日(日))というテーマに分かれたタイトルが順次出版される。
同シリーズには、写真とテキストのみならず、江嶋自身がレクチャーしている姿を立体的に撮影した3D映像を収録。写真や通常の動画では確認しにくい、腕や足の角度などの細かい部分もしっかりチェックすることができる、ビギナーにもやさしい1冊に仕上がっている。
今回、江嶋にデジタルヨガブック『身体と気持ちが変わる 癒えるヨガ』出版に対する想いを語ってもらった。
関係者の方が私を全方位から観ていたので、恥ずかしかったです(笑)
ーー今回、Pop'n'Rollの発案で“3Dヨガブック”を作りましたが、3Dの撮影と言われて最初にどう思いましたか?
江嶋:
全然想像がつかないというか。アイドル時代に、1度グリーンバックで3D風の撮影をやったことはあったんですけど。今までそういうヨガの本は見たことがないし、全方位からヨガをしている姿を撮られるって、どういう状況なんだろうって(笑)。でも、面白そうだなって思いました。
ーー撮影中、緊張はしなかったのでしょうか?
江嶋:
めっちゃ緊張しました。撮影の関係者の方が私を全方位から観ていたので、最初の2回くらいは恥ずかしかったです(笑)。ポーズを撮影して、みんなで確認する時に、画面上で“江嶋さん”がくるくる回されたりすると、ちょっとやめてくださいというか(笑)。
ーー自分はこんなポーズをしているんだみたいな、再発見もあった?
江嶋:
普段のレッスンでは、自分のポーズをわざわざ写真に撮ることはないので、意外と手が上がってるなとか確認できて、いい機会でしたね。やっぱり後に残るものなので、綺麗に見せられるようにとか、いろいろ調整をしました。自分のポーズをこんなにまじまじと観ることなかったので、多分ちょっと成長しました(笑)。
ヨガは自分の“軸作り”
ーー今回は腰痛改善編や肩こり編、安眠編など、5タイトルがリリースされますが、それぞれ江嶋さん的なポイントはありますか? まずは腰痛改善編から。
江嶋:
私1回、ぎっくり腰になったことがあるんです。ニジマスの解散ライブの2週間前くらいで、福岡ライブ(2022年10月19日)の直前に。ステージには、ぎっくり腰のまま出ました(笑)。
ーーなんと! 我々が取材に行った時ですね。
江嶋:
そうなんです。腰が痛い時って、当然腰まわりが不調になったって思うじゃないですか? でも意外と、その反対側の筋肉が固まっていたりして、そちらに引っ張られてなるんです。腰痛だから、腰まわりだけをほぐせばいいというわけではなく、全部が繋がっている。それに私は背骨が大事だと思っているので、背中をなるべく大きく動かすイメージを持つと、腰痛が改善される人が多いんですよね。『hurmth』でも、腰が痛くていらした方が、背中とお腹を伸ばす動きに取り組むことで、腰痛が改善するケースも多い。そういう意味で、自分もぎっくり腰を経験していてよかったです(笑)。
ーーちなみに、ヨガには筋トレの要素も入っているのでしょうか?
江嶋:
筋トレというよりはストレッチ寄りだと思います。でも、ちゃんと両方やる感じですね。あとは体幹。ヨガは自分の“軸作り”なので、みんなが思っている筋トレとか体幹トレーニングというよりは、自分に今、足りないところがつくみたいな感覚。よくヨガをやると痩せますか?って聞かれますが、私の答えはイエスでもノーでもなくて、その人の1番適正な身体になるっていうのが正解だと思っています。筋肉がつくと筋肉量で体重が増えます。でも見た目はシュッとする。それがいい痩せ方、ダイエットだと思いますね。体重が落ちて、ガリガリになることがいいわけじゃない。私自身、ヨガを始めてから体重が3〜4キロ増えました。今までは体重(筋肉量)が増えなかったけど、今は太ったとも思わないし、適正な感じ。ヨガを始めると、私のように体重が増える人もいるし、逆に体重が減る人もいます。同じレッスンをしていても、人によって効いている部分が変わりますし、そこがヨガの好きなところなんです。
ーー次に肩こり編について。
江嶋:
肩こりは、基本的に呼吸が大事。呼吸は全部に共通することですが、肩まわりってどうしても力が入っちゃう。仕事に追われていたり、考えごとをしてたり、姿勢も相まって、ガチガチの人が多いです。そういう方はしっかり呼吸をして、リラックスして、まずは力を抜くイメージを持つと、肩まわりの筋肉がどんどん伸びていきます。
ーー初めてスタジオに来た生徒さんを見て、この人、肩が凝ってるなってわかりますか?
江嶋:
わかりますよ。座ってる時にこう(肩が上がっている)なってるとか、肩と首の距離とかで。でも、本人は肩が上がっているっていう自覚がない。多分それが普通だからなんです。デスクワークや重いものを持つような仕事をしてる人は、肩が上がっている傾向がありますね。肩まわりはホントに呼吸が重要で、この1年くらいレッスンでみなさんを見ていると、呼吸が浅い人が結けっこう固まっているイメージです。胸の上の方で呼吸してる人は、かなりガチガチな印象です。
ーー昨今は、携帯の画面やデジタルサイネージなど“観ること”が多いですからね。
江嶋:
ですよね。みんな“慢性肩こり”っていうのがデフォルトじゃないですか? 自分も以前はそうだったけど、治りました。肩こりが取れるだけで、仕事のパフォーマンスも全然変わるんです。ヨガをやることによって、肩の力がほどよく抜けて、見た目が柔らかい印象になる人もいます。猫背が治ると、胸が張れて堂々としているように見えるじゃないですか。そうすると、会社の人にも最近明るくなったねって言われたりすることもあるようです。
ーースーツを着た時にキマるわけですね。
江嶋:
そう。hurmthでは、この1年くらいでそういうふうに雰囲気が変わっていく方を何人も見ています。
一生懸命やらなくていいですよってお伝えしています
ーーその次は、安眠編。
江嶋:
安眠に関しても、私は背中がポイントだと思っています。背中の筋肉がガッチガチな人は眠りが浅かったり、不眠の人が多いイメージ。肩と一緒で力が入っているから寝れないというか。
ーー寝る時にも力が入っちゃっている?
江嶋:
力を入れているというよりは、硬い感じですね。そういう方は基本的に背中を動かして柔らかくしたり、肩まわりがほぐれたりすると、すーって寝れたりする。私、ヨガは背中が大事ってみんなに言ってます。
ーー背中が硬いということは、あまり意識したことがないかもしれませんね。
江嶋:
大事なのは、背中を伸ばしたり縮めたりする動きです。その辺って自律神経系も通っているので、身体全体に効果が出ます。日中仕事をしている時には、交感神経が活発になります。で、最近はリモートで仕事をすることも増えたので、おうちも安らぎの場所というより、仕事の場所になっていて。そうすると、夜になっても副交感神経にウマく切り替えられない人がかなり増えてきていると思います。だから寝る前に背中を伸ばしたり縮めたり、呼吸しながら肩を回してあげると、それだけでも睡眠の質は変わります。身体に休んでいいんですよって言ってあげる感じ。
ーー疲労回復編については?
江嶋:
疲労回復編は、全身運動のポーズが多めですね。足も手も使って、全身の巡りをよくしていく感じなので、バランスを取るポーズも多めです。でも基本的に痛すぎるところまではやらないというのが大事。筋トレじゃないし、“詰まり”が取れればいいだけなので。
ーーヨガのポーズの中には、痛みを伴うものもあるのでしょうか?
江嶋:
もちろん難しいものもありますが、そういうものはブロックなどの補助具を使って難易度を下げたりします。また、つらかったら、ストレッチの加減を緩めて進めるようにしますね。
ーー頭で支えるポーズもありましたが、人によっては難しそうだなという印象を受けました。
江嶋:
首回りの運動や頭を床につけたりすることが怖いという人は、やらなくてもいいんです。みんな、仕事はもちろんですけど、やらなきゃいけない、頑張らなきゃいけないって考えがちですよね。でも、そういう思考も、ヨガに取り組むことで、別にやらなくてもいいんだ、痛かったらできるところまででいいんだというふうにちょっとずつ変わっていくんです。マインドトレーニングをしなくても、気づいたら、そういう思考になれるんです。0か100かという考え方の人は、痛いけど、ヨガの先生が言ってるから、あの通りにやらないといけないって一生懸命やりがちなのですが、私は一生懸命やらなくていいですよってお伝えしています。だけど一生懸命やらないっていうことが難しいんですよね。なので、普段hurmthでは“お休みする練習をしましょう”って言ってます(笑)。頑張ることはできても、お休みすることができない人が多いんです。罪悪感を感じたり、怠けてるっていうふうに思いがちなので。
ーー予定をとにかく入れたい、動いていることがいいと考えている人は確かにいますね。では、最後は、仕事中にできるちょこっとヨガ編。
江嶋:
デスクワークの方はもちろん、立ちっぱなしの人も休憩の時は座ると思うから、そういう時にキチンと休んでほしいです。休憩時間って携帯を見たり、ご飯を食べたりして、気づいたら終わってる。そこでキチンと一息つくのが大事ですが、せめて肩まわりのストレッチは取り入れられそうだったら、オフィスでも毎日トライしていただきたいです。仕事をコン詰めてやってる時って呼吸が特に浅くなっているので、それを1回リセットしてほしい。そういう時間を仕事の合間の5分でも10分でも持てるだけで全然違うと思うので、自分のパフォーマンスを上げるためにやってほしいですね。ちなみに、寝る時以外にも目を閉じる時間を作るといいらしいんですよ。情報を遮断するって意味で、脳みそがちょっと落ち着くので。
ーー最後に、この本はどんな人に読んでもらいたいかを教えてください。
江嶋:
ヨガをやってみたいけど、スタジオに行くのはまだ緊張する人とか、気にはなってたけどみたいな人たち。今まで踏み出すきっかけがなかった人に届いてもらって、それで結果、hurmthに来て、もっと良さを伝えられたらいいなって思います。本は本で分かりやすく書いてあるけど、スタジオに来たら雰囲気がまったく変わって、お家でやってたよりもっとリラックスできると思うんです。まず入口として、手に取ってもらって、自分が悩んでる項目でもいいし、 1回それを2週間ぐらいお試しでやってみて、身体と気持ちがどう変わるか体験してほしいですね。