Yahoo! JAPAN

フライトジャケットを着るなら、この3つだけは押さえておきたい豆知識。

Dig-it[ディグ・イット]

空を駆けるパイロットの命を守り続けてきたフライトジャケット。購入するのが古着や本物でなくても、着用するならデザインの由来は知っておきたいもの。その歴史やアイテムについて学ぶ上で、知っておきたい3つの豆知識を紹介。

【豆知識①】素材がレザーからコットンやナイロンに変化していくのは、機能性と生産性の向上のため

第二次世界大戦中に物資が不足し製造が追いつかなかったために、衣類がレザーからコットンへと変わっていくといった記事を見かけることがあるが、それは大きな間違い。時代とともに機能性を追求して生産性を見直し、改良を重ねて進化していった結果であり、レザーに比べ軽く、保温性に優れていることが理由として挙げられる。

B-6 レザー

見た目は[B-3]と酷似しているが、チンストラップの本数などディテールが異なる。フライトジャケットらしいムートン襟もポイント。

B-15 コットン

[B-10]のフラップポケットに対し、[B-15]はアクセスの容易なスラッシュポケットに変更。ポケットの内張りはコーデュロイで温かい。

B-15B ナイロン

[B-15]の後継[B-15A]の改良版として1949年頃に誕生したナイロン製[B-15B]。袖のシガレットポケットはこの頃に生まれた。

【豆知識②】シンボルカラーの変遷に合わせ、フライトジャケットのカラーも変わっていく

「オリーブドラブ」、から「エアフォースブルー」、そして「セージグリーン」へと空軍のシンボルカラーが変わっていくことから、フライトジャケットのボディのカラーも同様に変更されていく。着用温度域やモデルは違えど、同年代に採用されていたフライトジャケットは、その当時採用されていたシンボルカラーで統一されている。

インターミディエイトゾーン

【エアフォースブルー】B-15C(MOD.)

空軍のシンボルカラー、「エアフォースブルー」を採用。襟がリブとなったモディファイドモデル。

【セージグリーン】MA-1

1953年から1976年までの長い期間採用された、最も息の長く、最も有名なモデル。

ライトゾーン

L-2A

1950年代初頭に[L-2]の改良モデルとして採用。納入はわずか3度と希少なモデルだ。

L-2B

1955年から改良を重ねながら1979年まで採用されたライトゾーンを象徴するモデル。

【豆知識③】フライトジャケットには陸軍と海軍共用の目的で作られたモデルが存在する

元々、航空隊は陸海軍の中に属していたため陸軍用と海軍用の2つのフライトジャケットが存在しているのだが、[G-1]系統の中に陸海が共通で使用することを目的としたフライトジャケットが存在した。両方ともに「Army,Navy」の略である「AN」というモデル名で始まり、襟裏のマーキングは「USN」ではなく「US」となる。

AN6552

[M-442A]の後継として誕生。外観もほぼ同一だが、陸海軍での共通使用のためにモデル名が変更された。「バズリクソンズ」亀屋氏所有のヴィンテージ

AN-J-3A

陸海軍の共通使用を目的に開発されたため、襟裏に「US」とマーキングがされているが、採用されたのはほとんどが海軍であった。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. TVアニメ「九龍ジェネリックロマンス」2025年4月放送決定 追加キャストに置鮎龍太郎、古賀葵ら

    おたくま経済新聞
  2. 一夜限りのマツダスタジアムキャンプ場の様子が「西村キャンプ場」で年明け放送予定

    旅やか広島
  3. 藤和那須リゾートら、別荘地における「ドローン配送 物流実証事業」を実施へ

    DRONE
  4. AKB48 18期研究生 久保姫菜乃、学校制服ブランド『O.C.S.D.』デザインの新制服モデルに!

    Pop’n’Roll
  5. お得なビュッフェクーポン入り!角川食堂「福袋」と「年越し・お正月フェア」甘酒やお菓子の振る舞いも♪

    ウレぴあ総研
  6. 【マルク・ローテムント監督「ぼくとパパ、約束の週末」】 「バイエルンだけじゃ、人生は学べない」

    アットエス
  7. 花巻の高校野球史・昭和のレジェンド 花巻北の甲子園

    まきまき花巻
  8. 京急と都営地下鉄 浅草線・三田線・大江戸線でクレカ等でのタッチ決済乗車の実証実験 12/21スタート

    鉄道チャンネル
  9. 【大阪・岸和田】「WHATAWON」に和歌山の美食&モノづくりが大集合!

    anna(アンナ)
  10. お誘いでOKをもらう魔法の質問が知りたい?【相手の心が9割わかる 大人のブラック心理学】

    ラブすぽ