長良川での渓流釣りで20cm級「ヒレピン」アマゴ2桁釣果に満足(岐阜)
3月は寒い日もあれば暖かい日もあり気温が安定しない。まさに三寒四温だ。アマゴ釣りは相変わらず渋い状況が続いている。水位は抜群だが、水温が低くアマゴの活性は低い。そして私の活性も上がってこない。3月18日は風がなく暖かかった。ひょっとして今日はいいかも?淡い期待を抱いて出発した。
川見で状況確認
いつものように長良川本流でカワムシを捕る。キンパクはまずまず捕れたがヒラタは少なめだった。恐らく次の出水で羽化するだろう。ヒラタが羽化したと言っても、桜が咲くころには荒瀬の石などに付く通称ナデムシが捕れる。このナデムシもヒラタと呼ばれる。
カワムシを十分に確保してコンビニでコーヒーとパンを購入し、パンをかじりながら川見としゃれ込む。例年ならここぞと思う川やポイントへ一直線だが、今年は厳しい状況なのでポイントが絞り切れない。まずは大和の支流を見て回るが思ったより水位が高い。前日に雨が降ったわけでもないのに水位が高いということは、雪代が多く入っていると思われる。
次に上流の白鳥まで足を延ばしてみた。今年は記録的な大雪、白鳥では1mを超す積雪が記録された。しかし、さすがに3月後半ともなれば雪は解けている感じ。支流の牛道川が良い感じだが、最上流の高鷲地区が気になったので車を走らせる。だが高鷲に到着してビックリ。本流でも河原の雪は多く川までたどり着くには大変そうだ。
ヒレピンアマゴ登場
支流はさらに雪があるため断念して白鳥まで戻って来た。牛道川に狙いを定めて川見する。こちらも積雪があるが釣りに支障はない。下流部は思ったより水位が高いので上流部を目指す。途中、開けたポイントを発見。川岸まで車で行けたのでサオを出すことにした。
気が付けば時刻は午後2時すぎ。サオ6m、仕掛けはフロロカーボンライン0.175号、ハリは忍ヤマメ4号、エサはキンパクからスタートした。
初期の定番である石裏をゆっくり探すがアタリなし。やはり一筋縄ではいかない。次に瀬脇、対岸のヨレと丹念に探っていくがアタリはない。
それでも根気良く探っていく。段々瀬に来た。流れ落ちの緩流帯を流すと、モゾモゾっとした小さなアタリを感知。すかさずアワせると、水中でアマゴがローリングする。良型の予感。引き抜きタモの中へ。サビの抜けたきれいな20cm級のヒレピンアマゴだ。写真を撮ってリリース。
本日も魚はその場で全てリリースする。初期のアマゴは食べても身がパサついているし、平均して小さいのでリリースして再会を期待したい。
良型中心で満足
この後は段々瀬でいい感じにアタリが出た。型も良く20cm級ばかりなので顔がほころぶ。段々瀬で5匹ほど釣り、次は流れ込み。この流れ込みは頭にテトラが沈んでいたのでパス。
テトラが切れた所に深みがあったので、ここだろうと探るとドンピシャ。小ぶりも交じったがアタリが連発。アタリは小さいがハリ掛かりしてから暴れるので楽しい。ここでも5匹ほど釣れた。
この後も釣り上がるが浅場ではアタリがなく、釣れたのは少し水深がある瀬脇や流れ込みのヒラキだった。
時計を見ると午後4時すぎ。暗くなる前に納竿とした。アタリは渋いがようやく郡上アマゴが動きだした感じがした。恐らく次の出水で支流域は最盛期に入りそうだ。本流は、上流部の高鷲にまだたくさんの雪があるので、釣れだすのは4月に入ってからだと思う。今後に期待したい。
<週刊つりニュース中部版APC・松森渉/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年4月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。