「京都でコウイカエギングシーズンが開幕!」 波止でコウイカ5杯をキャッチ
京都府の日本海エリアでコウイカエギングを実践!エギ王Kと自作エギを使って、春の開幕シーズンを満喫しました。潮の変化や風への対応、アタリが出たタイミングを詳しく解説します。
日本海でコウイカエギング釣行
毎年恒例となっている日本海のコウイカシーズンが開幕しているかどうかを調査するため、釣行してきました。
自作の餌木でも試してみたいターゲットだったため、夜明けから10時までエギングを楽しむ計画です。
当日は南寄りの風が10時頃から強くなる予報だったため、夜明けから暴風が吹き始めるまでの時間帯を狙って釣行しました。夜明けの時間帯は穏やかな天候で、グッドコンディションでした。
当日のエギングタックル
タックルは7フィート台のエギングロッドに2500番台のスピニングリールを使用。ラインはPE0.8号、リーダーはフロロカーボン2.5号をセットしています。
エギは3.5号。安定した釣果を出してくれるヤマシタの「エギ王K」と、自作エギの2種類で挑みました。
エギング開始
風もまったくなく、ベタ凪ぎで釣りやすい状況です。さっそく深場の先端に釣り座を確保しました。周囲には誰もおらず、堤防も無人で墨跡もありません。これは良いタイミングだと確信しました。潮は左から右へと流れており、沖に向かってキャストするとちょうど良い具合です。
まずはコウイカが入ってきているかどうかを調べるため、「エギ王K カクテルオレンジ」を選択。夜明け直前のローライト時に、オレンジとピンクのアピールカラーと赤テープの下地が、高確率で早期の反応を引き出してくれる信頼のエギです。
沖にフルキャストし、きっちりと着底させたあとシャクってカーブフォール。着底を確認していると……1投目から「グン」とコウイカの明確なアタリが。やはりコウイカはすでに入ってきているようです。
自作エギに交換するもバラシ
ここで自作餌木に変更しました。今回は赤みがかった樹種のマホガニーを使用しています。同じ方向にキャストすると、自作エギのほうが自重があるため、よく飛びます。
足元までじっくりと、底メインで狙い続けた数投目、「ズン」とした手応え。
しっかりアワセを入れて引き寄せると、コウイカがクルクルと回りながら白い腹を見せた――その瞬間、なぜかバレてしまいました。
自作エギでコウイカ手中
ここで潮がさらに早くなったため、ティップラン用のTRシンカー(7g)を装着しました。太陽が顔を出してきましたが、もやがかかっているため、引き続きローライトな状況が続きます。
シンカーを付けることで着底は早くなりますが、フォールスピードが速すぎると判断。そこで、より自重のあるパープルハート製の自作エギに変更し、シンカーを外して使用しました。
足元でフォールさせると、海の色にマッチしている印象。潮の動きを確認し、沖にフルキャスト。着底してからシャクり、引き続き底を中心に攻めます。その途中、水面から2mほどの水深にベイトの群れが入ってきたのが見えました。
これはチャンスと判断し、ベイトの群れの下でエギの移動距離を短くする「縦シャクリ」で誘いをかけました。着底の瞬間に「グン」とアタリがあり、自作エギでのヒット。これは非常に嬉しい1杯となりました。
エギ王Kでコウイカゲット
このタイミングでファミリーが釣り場にやってきて、エギやジグを投げながらワイワイ楽しんでいます。その後、30分ほど経過。
潮がさらに速くなり、右方向に強く引っ張られるようになったため、再びシンカーを装着して狙いましたがアタリは止まりました。
そこでエギ王Kに戻し、シンカー付きで左方向へフルキャスト。着底から2シャクリ目で「グン」とヒット。やはりコウイカは入ってきているようです。自作エギからエギ王Kに戻して一発で釣れたことに、少し複雑な気持ちも抱きました。
エギ王Kが好調
このとき、潮が急に止まりました。それと同時に、ベイトの群れがゆっくりと港内へ入っていく様子が確認できました。シンカーを外して、ベイトの群れの下をじっくりと探っていきます。
足元までベイトが来ているため、丁寧に探っていくと、シャクリから着底の瞬間に「グン」とアタリ。ポツポツと釣れるのはやはりエギ王K。自作エギに替えても連発には繋がらず、再びエギ王Kで狙うことになります。
潮を読みコウイカ追加
8時になると、港内のベイトの動きが鈍くなり、追われているような雰囲気もなくなりました。漁港からの船の出入りも増えてきたため、「シャロー側を狙ってみようか」と考えていたところ、潮がまた動き出したので再び沖にキャストし、コウイカを追加。
ただし、その後は単発で、数が続きませんでした。移動しようと考え始めた8時30分、突然南風が吹き出しました。予報よりかなり早いタイミングです。
風が強すぎるため納竿
風はどんどん強くなり、北向きにしかキャストできない状況に。深場を狙ってみても反応はなく、少し移動して港内メインや、堤防付け根の向かい風ポイントを狙うもアタリはなし。
周囲のエギンガーにもアタリは見られず、この漁港では水深のあるポイントにはコウイカがいないと判断しました。
シャロー場に移動しようとしましたが、強まる横風により、狙ったポイントにうまくキャストできない状況。天気予報を確認すると、風が収まるのは12時頃の見込みとなっていました。
最終釣果
10時になり、ここで納竿としました。釣果は、自作餌木で1パイ、エギ王Kで4ハイ。結果としては自作エギの完敗となりましたが、コウイカの開幕を感じ取れる良い釣行となりました。
次回は、シャロー場でじっくりとフォールさせる釣り方に、自作エギで再挑戦したいと思います。
<田村昭人/TSURINEWSライター>