Yahoo! JAPAN

「小1の壁」にひるまない。入学準備トップ10、「やらなくてもよかったこと」は?

OTEMOTO

小学校生活、特に小学1年生になるタイミングは、親子ともに大きな変化の時期。準備すべきことが多く焦りがちですが、蓋を開けてみると「そんなに悩まなくても大丈夫だった」ということもありますいまの時期、どんな過ごし方をすればよいのでしょう。

OTEMOTOが企画編集した入学応援マガジン「COMPASS」では、2025年4月にこどもが小学生になる保護者を対象にアンケートを実施(回答は現在も収集中)。入学のために準備したことや、準備を進めていることについて聞きました。

準備していることで最も多かったのは、「交通ルール・防犯について教えること」。次が「挨拶・マナーについて教えること」。早寝早起きをする、好き嫌いをなくすなど、学校生活に向けて生活習慣を整えている人も多くいました。入学準備や不安について、保護者たちの声をまとめました。

撮影協力 : 積水ハウス Tomorrow's Life Museum
モデル : Nanami Yamamoto / Rikuto Yamamoto / Makoto Hanawa
撮影:Yuiko Nagasawa

【1】交通ルール・防犯について教える

「初めて1人で外を歩くことになるので、防犯や交通ルールは口を酸っぱくして伝えていますが、心配でしかないです」

「小学校が遠く、徒歩通学のため心配です。GPSなどの防犯グッズをみんな持たせているのか知りたいです」

「登校から学童、学童からの集団下校まで細かくイメージして、子どもにも繰り返し説明したり通学の練習をしたりしました。また、1人で留守番する時間もあるため、見守りカメラやGPSをつけたりと防犯対策をしていました」

【関連記事】小学1年生の5月からは交通事故に要注意。「魔の7歳。危険を知り、自分を守れるように」

集団で登下校する場合もあれば、ひとりで通学する地域や学校もある
Adobe Stock / araho

【2】挨拶・マナーについて教える

「小学校入学したら、幼稚園とのギャップに戸惑いが生じるのでは?と不安です」

【関連記事】おやつ持参、17時帰宅、留守宅に上がらない。小学生に守らせたい放課後の約束

【3】生活習慣を整える

「保育園で昼寝をすることもあり夜なかなか寝つかない」

「早寝早起きがなかなかうまくいかなくて悩んでいます」

【関連記事】疲れた様子のこどもに話を聞くときは「横並び」で。小学生と親の対話しやすい距離感を考える

【4】食生活を整える

「のろのろとゆっくり食べる娘が、給食の時間内に食べ終わることができるかが一番の心配事」

「給食を完食することが難しそう」

「夕飯づくりをサポートしてくれるサービスについて知りたいです」

【関連記事】なぜ給食を残してはいけないの?完食指導はいま。「こどもに新しい味を知る喜びを」

【5】時間やお金の概念を教える

「時計も理解が進まず大丈夫かなと不安です」

「小学校生活では時間が複雑になるので、早めに時間の概念を落とし込みたいです。 『分』がわかるシンプルな時計を探しています」

「おこづかい事情を知りたいです」

【関連記事】銀行員の父親は、小学1年生の娘にお金の価値をどうやって教えている?

こども名義の通帳をつくる人も
Akiko Kobayashi / OTEMOTO

【6】勉強を教える

「授業で退屈しないよう、学習面の先取りは控えています」

【関連記事】小学校の宿題だけでいいの? 塾か通信教育か、家庭学習の選び方と気になる金額。塾費用は平均21万円

【7】放課後の居場所を確保する

「放課後どう過ごすか、お昼ごはんをどうするかなど、保育園と違って毎日スケジュールが違うので、柔軟に対応できるよう準備しています」

「今は専業主婦だが、そろそろ働きたい。学童になかなか入れないと聞くので漠然と心配です」

【関連記事】学童保育に行きたがらない小学生「暇だから早く帰りたい」 共働きの放課後問題、どう対応する?

【8】学習環境を整える

「朝の支度や身の周りのものの整理整頓を自分でできる具体的な導線や棚の配置などを知りたいです」

関連記事】勉強机やリビング以外で学習習慣をつける方法をプロに聞いた

自由に絵やメッセージを描ける「ドラフトウォール」
写真提供 : 積水ハウス

【9】塾や通信教材、習い事を検討する

「こどもの適性に合った習い事の選び方を知りたい」

「英語など言語の習得なども気になります」

【関連記事】ピアノ、英語、水泳、ダンス...小学生の習い事迷路。臨床心理士「親は一度だけ提案すればいい」

【10】体験や思い出づくりをする

「キャンプによく連れて行きますが、感覚的にはよいものだとわかりつつ、実体験が成長にどのように関わっているか、どんな価値があるのかを知りたいです」

【関連記事】学校を休んで家族旅行、小学校の先生はどう思ってる?連絡帳には「風邪」「家庭の事情」

【その他】

「小学生が毎日着る衣服は何着ほど必要?」
「1日のタイムスケジュールをざっくり知りたい」
「入学に向けて買ったもの、買ったけど使わなかったもの、リピートしたものなどを知りたい」
「こども部屋の家具のおすすめを教えてほしい」

また、こどもの発達について入学後に苦労しないかと心配する声もありました。

「習い事をいくつか始めてみましたが、6歳で集中力が続かずあきらめてしまった」
「発音がはっきりしないのが不安(『つ』や『しゃしゅしょ』など)」

中には、いざ入学してみたら「心配しなくても大丈夫だった」ということもあるはずですが、あまり知られていません。

親子の不安をやわらげ、入学を楽しみに迎えられるよう、経験談やアドバイスをアンケートで募っています。ぜひご意見や体験をお寄せください。

※ ネウボラ = フィンランド語で「アドバイスの場」という意味。妊娠期から子育て期まで切れ目のないサポートを提供する自治体が日本でも増えています。
特集「6歳からのネウボラ」 / OTEMOTO

【関連記事】

おすすめの記事