ハマる人多数の観葉植物「クワズイモ」の魅力【くわしすぎる園芸店員が解説】
「モンステラは賢くていい子!」「フィカスは手のかからないイケメン!」といったユニークな視点で植物の育て方や個性をわかりやすく伝えるのは、インスタグラムで大人気の園芸店員、くりとさん。書籍『知りたかったがつまってる! 世界一たのしい観葉植物教室』(KADOKAWA)は「なぜ、このお手入れが必要なの?」「この植物には、どんな性格があるの?」といった、これまで誰も教えてくれなかったような植物たちの奥深い世界を、初心者の方でもスッと頭に入るように解説しています。この本を読めば、観葉植物がもっと身近に、そして愛おしい存在になるはずです。日々の暮らしに緑を取り入れ、植物たちと心豊かな時間を過ごしてみませんか?
※本記事はくりとによる書籍『知りたかったがつまってる! 世界一たのしい観葉植物教室』から一部抜粋・編集しました。
食べたくなるほどかわいい!?「クワズイモ」。またの名をアロカシア・オドラ
科名:サトイモ科
原産地:オーストラリアから熱帯アジア
水やり:普通
冬越し温度:最低13℃以上
好む明るさ:半日陰
病害虫:アブラムシ、カイガラムシ
MEMO:上からうまく光を当ててあげると、まっすぐに仕立てられます。
最もよく見るアロカシアといえば、「クワズイモ」の名で流通している植物です。
彼の本名はアロカシア・オドラですが、なぜか彼だけは本名ではなくクワズイモと呼ばれます。
このアロカシアはフィカス同様、実に沼りやすい植物。葉はRPGゲームのキャラクターが装備する盾のように、大きく個性的な形をしています。寒さが苦手で、冬に調子を崩すと葉を
すべて枯らすことがあります。というのも、根茎がしっかりしたアロカシアたちは、落葉して休眠することで冬を越そうとするからです。葉が枯れた後は水やりを中止し、冬をやり過ごしましょう。葉が枯れると焦っていろいろしたくなりますが、茎が硬いうちは正常な落葉とみてOKです。ただ、茎がブヨブヨになった場合は根腐れした証拠で、冬越しは失敗となることも。できれば葉を枯らさないよう暖かいリビングで休ませて。
葉っぱはなるべく枯らさないで
温度さえ保ってあげれば冬でも葉っぱは残ってくれます。
挿し木にするなら茎でなく芋部分を
こういった芋系の植物は、細胞分裂が活発な成長点が常に芋付近にあるので、増やしたいときは芋の部分を輪切りにして挿し穂(親株からカットした葉や茎)にしてください。
ユニークな見た目が多数
アロカシア・バキンダʻドラゴンスケールʼは、竜の鱗みたいな見た目の不思議な植物です。